「トモダチ作戦」で被ばく、米軍兵士ら8人が巨額の賠償請求

  • 12 年前
「トモダチ作戦」で被ばく、巨額の賠償請求

 去年、東日本大震災の被災地に派遣されたアメリカの空母の乗組員ら8人が原発事故の情報を正しく伝えられず被ばくしたとして、東京電力を相手に、およそ94億円の賠償を求める訴えを、アメリカの裁判所に起こしました。

 アメリカのメディアなどによりますと、訴えを起こしたのは、原子力空母「ロナルド・レーガン」の乗組員8人です。

 乗組員らは震災直後、アメリカ軍の「トモダチ作戦」で三陸沖に派遣され、飛行機が発着する空母の甲板で作業をしていました。

 しかし、乗組員らは福島第一原発事故の情報が正しく伝えられず被ばくし、がんのリスクが高まったなどと主張。東京電力を相手に1人当たり1000万ドルの損害賠償など合わせて1億1000万ドル、およそ94億円の賠償を求める訴えを、カリフォルニア州サンディエゴの連邦地裁に起こしました。

 訴えの中で、乗組員らは東京電力が十分な情報を出さず、アメリカ軍に「安全である」という認識をもたせたと主張しています。(28日05:28)

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トモダチ作戦参加の米軍兵士ら8人、被ばくしたとして東電を提訴

東日本大震災の救援活動を行う「トモダチ作戦」に参加したアメリカ軍兵士ら8人が、「原発事故について誤った情報をもたらされ、被ばくした」として、東京電力を相手取り、損害賠償などあわせて1億4,000万ドル(日本円でおよそ120億円)を求める訴訟を起こした。
サンディエゴの裁判所に、21日提出された訴状によると、「トモダチ作戦」に参加した兵士8人は、福島第1原発の事故について、「東京電力が日本政府と共謀し、現地が安全であるかのように印象づけたうえ、不完全で誤った情報を発信したため、被ばくした」としている。
兵士らは損害賠償のほか、医療費をまかなう基金設立など、あわせて1億4,000万ドルの支払いを求めている。

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