2012-12.26 安倍晋三新内閣総理大臣記者会見

  • 12 年前
【東亜日報】 朝日新聞の若宮主筆が、選挙3日前に韓国の東亜日報で安倍叩き 12/13 【拡散希望!】

6年前「再チャレンジ」という言葉を掲げて政権を取った人物は安倍晋三元総理だった。高所得の「勝ち組」と満足な職業さえない「負け組」。そんな言葉が流行する程貧富の格差拡大が問題になった。多様な再就職支援策を通じて努力した人が報われる社会を作るというのが‘再チャレンジ’政策の意味だった。だが、就任してたった1年後、特別な成果もなく参議院選挙で敗北し胃腸に問題があって突然退陣した安倍元総理は政界の‘負け組’だった。

そんな彼が今、再チャレンジしている。9月、自民党総裁選挙で勝利した勢いで16日行われる衆院総選挙でも自民党の圧勝を導こうとする。安倍政権の復活は間違いないように見える。初代総理、伊藤博文をはじめ日本では何回も総理を歴任した人は少なくないが第2次世界大戦後は吉田茂元総理ただ一人だけだ。安倍総裁は珍しい例で歴史に名を残すと見られる。

(中略)

日右傾化一気に進むか注目

韓国人が気を遣うのは安倍政権の登場で日本の右傾化が一気に進むのではないかということだ。自民党は‘国防軍創設’を中心にした憲法改正を公約に掲げ領土問題と歴史認識でも強硬姿勢を見せる。安倍総裁は以前、達成できなかったことの後悔もしばしば語った。例をあげれば総理の資格で靖国神社を参拝できなかったこと。軍隊慰安婦問題を扱った河野談話と侵略を謝罪した村山談話も自分の手で変えたがった。

安倍政権の再登場が順風になったのは領土問題をめぐる李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領の行動と中国の反日暴動だった。これについて「民主党外交の敗北」と言う安倍総裁は執権後、強い外交姿勢を取るのは間違いない。そのような勢いで後悔が残ったテーマに再チャレンジするだろう。だが、果たしてどこまで可能だろうか。

自民党の圧勝は民主党の失敗と大小12政党の乱立という大混戦によるものだ。安倍総裁は極右が得票にマイナスになると見たからか選挙戦ではそれほど表に出さなかった。憲法改正に強く同調したのは日本維新の会の石原慎太郎代表程度だ。連立相手の公明党は国防軍創設に強く反対し世論調査でも反対が多かった。

今、手をつけられるのはやっと現実的範囲で集団的自衛権行使を容認する程度だ。靖国神社参拝は総理の判断事項だが質問しても以前の様に曖昧に答える。反日暴動が再現されるかも知れないのにあえてするか疑問だ。信じている米国もブレーキをかけることに違いない。同じ理由で村山談話と河野談話の修正もそう簡単にはできないだろう。

実はここまで書いたところで北朝鮮が長距離弾道ミサイル発射に成功した。私の心も平穏ではない。思い出すのは小泉純一郎政権末期だった2006年7月、北朝鮮が7発のミサイルを発射した。それが北朝鮮に強硬姿勢を取った当時の安倍官房長官に力を加え総理になる可能性を大きく広げた。
皮肉にも今回のミサイルも安倍政権誕生に力を加えるようだ。ナショナリズムの連続だが、とにかく少なくとも日本と韓国はこの問題にうまく歩調を合わせたい。

若宮啓文、朝日新聞主筆
ソース:東亜日報(韓国語) [若宮の東京小考]安倍政権の再チャレンジは…
http://news.donga.com/Column/3/04/20121213/51550492/1