爆撃と混乱続くガザ:ガザ現地報告

  • 12 年前
混乱深まるガザ 停戦交渉難航
http://news.tbs.co.jp/20121121/newseye/tbs_newseye5187600.html
http://megalodon.jp/2012-1122-0154-28/news.tbs.co.jp/20121121/newseye/tbs_newseye5187600.html
1週間を超えて続くイスラエル軍の爆撃。その標的についてイスラエル側は、
「ガザ側から発射されるロケット弾の発射台などを狙っている」としますが、
現場では、その主張とかけ離れた被害が広がっています。

3階建ての建物が、ほぼ、だだのがれきの山と化しています。
そして、弔問客がたくさん訪れています。ここに建っていた家は
夜間にイスラエル軍の爆撃を受け、跡形もなく破壊されました。

「仕事で外出していたときに自宅が爆撃されたんです。
17歳の娘は今もがれきの下にいる。がれきに埋もれたままなんだ。」
(ジャマル・ダルーさん)

ダルーさんの留守中、家の中には家族9人がいました。
16歳と17歳の娘、義理の娘とその幼い4人の子供、50歳の妻、80歳の姉。
全員が死亡しました。

「私と息子だけが残った、みんな失ったよ。
イスラエルの言う“民主主義”はどこにあるんだ。
ユダヤ人(イスラエル人)はパレスチナ人の血を求める吸血鬼だ」
(ジャマル・ダルーさん)

現場を訪れる多くの若者たち。
悲しみと憎しみは、また次の世代へと受け継がれていきます。

「ガザの北部に退避避難命令が出たようで、こうやって北部の住民たちが
次々とガザ中心部の国連の施設にやってきています」(記者)
緊急の避難先となった学校に押し寄せる人々。
20日、ガザ北部ではイスラエル軍が空からビラを撒いたといいます。
「ビラには“住民は中心部へ行け”と書いてあったんです」
(北部から避難した人)
イスラエル軍からの突然の退避勧告。
ガザの人々にとっては爆撃予告にほかならず、
なだれを打っての避難が始まりました。
「四六時中ミサイルが落ちてくるので、子どもたちがおびえてるんです」
(北部から避難した人)

停戦成立せず ガザに空襲続く
http://news.tbs.co.jp/20121121/newseye/tbs_newseye5188158.html
http://megalodon.jp/2012-1122-0150-09/news.tbs.co.jp/20121121/newseye/tbs_newseye5188158.html
市街地でも、爆撃が行われています。
後ろに見える空き地が爆撃された場所です。
ホテルやマンションの間にあるのがよくわかりますが、
イスラエル軍は「空き地に、ハマスなどの武装勢力がロケット弾の
発射装置を設置する」ということで、爆撃の一つの標的にしています。
ただ、奥のマンションを見て下さい。ガラスが割れているのがわかります。
先ほど、あそこから小さい子たちも顔を覗かせていました。
彼らにとって、どれだけの恐怖だっただろうかと思います。

イスラエル軍 空き地に爆撃の理由は?
http://news.tbs.co.jp/20121121/newseye/tbs_newseye5187601.html
http://megalodon.jp/2012-1122-0151-52/news.tbs.co.jp/20121121/newseye/tbs_newseye5187601.html
後ろに見えるのが20日に爆撃があった、まさにその場所です。
空き地ですけれども、大きなクレーターが空いています。
そして、隣に停まっていた車の窓も、めちゃめちゃに壊れています。
空き地に爆撃があった、というと少々不思議に思われるかもしれませんが、
イスラエル側から見れば、こうした空き地は、ハマスや他の武装勢力が、
ロケット弾の発射台を設置する場所に見えるわけです。
こうした空き地や、ハマス幹部の家など市街地にある目標に
爆撃することによって、一般市民が巻き添えになったり、
眠れなくて心理的に追い詰められたりしています。