グーグル検索補足情報めぐる訴訟 東京地裁、米グーグルに表示の削除命じる仮処分

  • 12 年前
「グーグル」の検索で、補足情報を表示する機能がプライバシーを侵害したとして、東京地方裁判所は、アメリカのグーグル本社に対し、申し立てのあった男性に関する表示の削除を命じる仮処分を出した。
申し立てをした日本人の男性は、自分の名前をグーグルの検索サイトに入力すると、補足情報が自動的に表示される「サジェスト機能」によって、犯罪行為を連想させる単語が表示され、退職に追い込まれたり、就職の内定を取り消されたりしたという。
男性の弁護士によると、男性は、グーグルに記事を削除するよう求めたが応じてもらえず、補足情報の表示を削除するよう仮処分を申し立てたところ、東京地裁が3月、アメリカのグーグル本社に対し、「プライバシーを侵害している」として、削除を命じる決定をした。
グーグル本社は、「社内の個人情報保護の方針に違反していない」として、削除を拒んでいるという。