Orb: On the Movements of the Earth Ep 01 (eng sub)

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15th century Poland, a time when heretical ideas led those who possessed such a mindset to be burned at the stake for their beliefs. Rafał, a child prodigy, is expected to major in theology at university, the most important subject at the time. However, one day he meets a mysterious man, and begins researching a potential truth amid heretical ideas!

Transcript

00:00効果を捧げれば、パンを得られる。

00:05税を捧げれば、権利を得られる。

00:10労働を捧げれば、報酬を得られる。

00:24なら一体、何を得られる?

00:30パンを捧げれば、この世の全てを知れる。

01:00パンを捧げれば、この世の全てを知れる。

01:05パンを捧げれば、この世の全てを知れる。

01:10パンを捧げれば、この世の全てを知れる。

01:15パンを捧げれば、この世の全てを知れる。

01:20パンを捧げれば、この世の全てを知れる。

01:25パンを捧げれば、この世の全てを知れる。

01:30パンを捧げれば、この世の全てを知れる。

01:35パンを捧げれば、この世の全てを知れる。

01:41ビチックさん、3枚。

01:44マズルさん、2枚。

01:47ボランスキーさん、4枚。

01:53この仕事についてから気づいたんですが、知ってます?

01:57まず、爪が剥がれると何が一番困るか。

02:05も、物が持てなくなることだ。

02:09爪がないと、握力が出ない。

02:14さすが学者さん。

02:16でも不正解。

02:19答えは、激痛です。

02:22結局そういうシンプルなのが一番困るらしいですよ。

02:27ハハハハ…。

02:37さて、教会に背く異端思想とされる研究の資料を、どこに隠しましたか?

02:49どこに?

02:58資料はどこですか?

03:03お前らごとき、心理は支配できない。

03:08あれ、もしかして精神力強い系ですか?

03:13まいったな、剥がすの時間かかるぞ。

03:18帰るの遅くなっちゃうな。

03:20た、たったの10枚だ。

03:23さっさと終わらせろ!

03:25さっさと終わらせろ!

03:37ねぐりさん、68枚。

03:42爪って生えてきますから。

03:50さあみんな、問題だ。

03:52宇宙の中心には何があるでしょう?

03:56あっ、先生、はい!

03:58おっ、じゃあ、ご飯すき。

04:01それは愛です!

04:03宇宙の中心は神様の愛であふれていると思います!

04:08ハハハハ、その通り。

04:11だけど少し抽象的すぎるかな。

04:14ほかには…。

04:16おっ、よし、ラファ。

04:18はい。

04:22宇宙の中心は、もちろん地球です。

04:26根拠はいくつかありますが、

04:29アリストテレス曰く、重い物体は下に落ちる。

04:35地上で物が常に落下するのは、

04:38地球が宇宙で最も低い地点、中心にあるからです。

04:43その通り。

04:46さすがだ、我が息子よ。

04:49光栄です、ポトツキさん。

04:52ちょっと、自慢ですか?

04:55いいよ、とんでもない。

04:58自慢はここからだ。

05:00なんと、この度ラファウが大学に行くことになった。

05:06このご時世、大学へ行けるのも一握りだが、

05:10さらに十二歳で進学とは、もうなんかヤバいので祝福しよう!

05:14ラファウ、大学では何を学ぶのがふさわしいと思う?

05:19数学?

05:20医術?

05:21地理学?

05:24もちろん、進学を学びたいと思います。

05:30知っての通り、進学はすべての学問の頂点です。

05:35僕らが生きているのも、神のおかげ。

05:39聖書のことを学びたい。

05:41神のおかげ。

05:43聖書の言葉を論理的に読み解き、

05:46信仰を深める学問こそが進学です。

05:50僕は人より能力があるなんて思っていない。

05:55ただ幸運だっただけです。

05:57だから、その恩を少しでも返せるように、

06:01信者の役に立つ学問を選びたいです。

06:05素晴らしい!

06:07なんたる立派!

06:08素晴らしい!

06:15世界、チョレー!

06:23大変申し訳ないが、この世はバカばっかだ。

06:28各有僕も孤児として生まれ、

06:31我ながら貧困で惨めで不憫で脆弱と、

06:35罪要素満載だった。

06:37が、その前に生きるのが上手かった。

06:41それも凄く。

06:44僕の心情は合理的に生きるだ。

06:48愛とかに代表される無意な感情や、

06:51無駄な欲望に惑わされず、

06:54合理的な選択をすれば、

06:56この世は快適に過ごせる。

07:01合理的なものは常に美しいのだ。

07:06その信念に従った僕は今や、

07:09精錬で聡明で謙虚で有力と思われている。

07:16いやー、大学なんてすげーな、ラバウ君!

07:20自慢できちゃうぜ!

07:22いやいや、僕なんて。

07:25この小半月君のように単純な人は、

07:28すぐ僕を尊敬してくれるから大変好ましい。

07:31まさに天才!

07:33いやいや、賢者!

07:36そんなそんな、

07:38てよりむしろ神!

07:45神?

07:47何言ってるんですか?

07:49人は神にはなれません。

07:51発言を撤回してください。

07:57発言を撤回します。

08:00ごめんなさい。

08:02以後、気をつけるように。

08:05馬鹿!

08:07言っちゃいけないことがあるだろう。

08:11以上で今日の講義は終了だ。

08:14神のご加護を。

08:18ああ、そうだ、ラファ。

08:20ちょっと頼み事が。

08:22何でしょう?

08:24それが、ん?

08:26それは星表か?

08:28はい!

08:30昨日は初めて六等星まで観測できて、

08:32興奮しました!

08:34そうか。

08:36ではそれをやめろ。

08:38え?

08:40これからは全ての時間を進学に割くんだ。

08:43天文はやめろ。

08:46いいな。

08:50か、かしこまりました。

08:53よし。

08:55で、頼み事だが、

08:57明日私の知人フベルトの身柄を引き取ってほしい。

09:01フベルトさんって、

09:03異端者として捕まっていたんですよね。

09:06禁じられた研究とかで、

09:08引き取ってよろしいのですか?

09:11ああ、大丈夫だ。

09:13戒心したから釈放される。

09:15罪を許せるのも、

09:17敬虔な信徒の証だ。

09:19住まいも私の別宅を貸す。

09:22では、頼んだぞ。

09:31これからは全ての時間を進学に割くんだ。

09:34天文はやめろ。

09:37当たり前だな。

09:39天文なんてやってる暇。

09:42あ。

10:01いやいや、空のことは忘れろ。

10:04あんなのどうだっていい。

10:06規則正しく決まって動く星に、

10:09一時は合理的な美しさがあると思ったが、

10:12蓋を開ければ、

10:14複雑な軌道計算とバラバラな星の集まり、

10:18天文を続けるのは、合理的じゃない。

10:22天文を続けるのは、合理的じゃない。

10:25天文を続けるのは、合理的じゃない。

10:28天文を続けるのは、合理的じゃない。

10:30それに、ずっと遠くの世界の話だ。

10:34どんなに背伸びしたって、

10:37人間は近づけない。

10:51フベルトさん、

10:53元学者で異端者って、

10:56一体どんな人なんだ?

10:58何にせよ、

11:00上手に生きていない。

11:06噂をすれば、

11:08ちょうど今日、異端者の処刑日だったっけ。

11:22いや、奴らは神に逆らったんだ。

11:24会心のチャンスだってあったろうに。

11:27自業自得、自業自得。

11:29早く燃えろ。

11:35だげえ。

11:38何だ、あの人。

11:41さっさと退散しよう。

11:46すみません。

11:49ポトツキの義理の息子、ラファウです。

11:51フベルトを引き取りに。

11:53ああ。

11:56はいはい。

12:17うわ、でかっ。

12:18やっば。

12:20何だこの怪しさしかない人は。

12:23はじめまして。

12:25ポトツキの息子のラファウです。

12:27よろしくお願いします。

12:34ああ、あの。

12:37私は君に利益を与えない。

12:40好かれようと作り笑顔なんてしなくていいぞ。

12:44え?

12:45いや。

12:47では、案内頼む。

13:16聞いたぞ。

13:19大学へ行くんだって。

13:21はい、光栄なことに。

13:23これも支えてくれたみんなと神様のおかげで。

13:26天文を学ぶのか。

13:28え?

13:30星を見るんだろう。

13:32アストロラーベを持ち歩くなんて。

13:34あ、いや、これは。

13:37なんというか、ただのたしなみで、そろそろやめようかと。

13:41大学では進学を。

13:43不純だな。

14:04フベルトさんは以前は何の研究を。

14:07その老板、観測記録か。

14:10あ、はい。

14:14僕なりにできる範囲で。

14:16見せてくれ。

14:18え、ちょ、ちょっと。

14:29そうか。

14:31あなたは、

14:33あなたは、

14:35素晴らしい。

14:39六等星まで見えてるとは。

14:42いい目をしている。

14:45あ、でもそれ走り書きで。

14:48うちにもっと正確に聖書したのがありますよ。

14:52本当か。ぜひ見たい。

14:54これで研究が続けられる。

14:57はい、もちろん。

15:00あ、

15:02え、

15:04研究、

15:06もう研究はやめたのですよね。

15:09私は学者だ。

15:11誰に何を言われても、研究を捨てるつもりはない。

15:15あ、

15:17改心していないのですか。

15:20もちろん。

15:22嘘をついて出てきたんだ。

15:24まあ、これからもバレないようだまし続けるがな。

15:28な、

15:30なんで今、

15:32全部バカ正直に言うのですか。

15:35それは今から君を脅迫するからだ。

15:39え?

15:41え?

15:43え、え?

15:45いいか。

15:47研究には観測が必要だ。

15:49しかし私は目が弱ってしまった。

15:52だから君を利用する。

15:55遺談者は二度捕まったら即死刑だ。

15:57次はない。

16:00私はやり残したことがあるから戻ってきた。

16:04そのためには火にだって飛び込む。

16:07申し訳ないが拒否したら殺す。

16:10妨害したら殺す。

16:12とにかく、言うことを聞かなきゃ殺す。

16:15え?

16:17だから天文をやれ。

16:19私のために。

16:21これは命令だ。

16:23いいな。

16:24はい、やります。

16:26めっちゃやります。

16:32安心しろ。

16:34あまり理不尽は言わない。

16:36そ、それはとても信頼できる言葉です。

16:39いつもどこで観測している?

16:43南東の丘ですが。

16:46もっといい観測地がある。

16:49驚くぞ。

16:51明日教えてやる。

16:52は、はい。

16:54では、失礼します。

17:04な、なんだ!

17:08なんであんなのが野放しになってんだよ!

17:11火炙りだろ、火炙り!

17:13帰ったら即通報だ。

17:15誰か明日も行くか!

17:18もっといい観測地がある。

17:20驚くぞ。

17:29いやいや、どう考えても危険だから。

17:33行くわけない。

17:35行ったっていいことない!

17:42す、すごい!

17:44来てよかった!

17:46こんなにくっきり見えるなんて!

17:48そうだろう。

17:50ここは高度も高く視界も開けてるし、

17:53空気が澄んでるからな。

17:56観測にはもってこいだ。

17:59それと、

18:01あの岩と山の位置がオリオンのベルトと

18:04似通っているのも気に入っている。

18:07あ、はあ。

18:10月が出たら観測しにくい。

18:13時刻は事後的に計算する。

18:15今のうちに記録を。

18:17はい。

18:34こんなもんでしょうか。

18:46すごい。

18:48短時間でこんなに大量に。

18:51どうも。

18:57あの、

18:59ん?

19:01そ、その記録、

19:03一体何に使うんですか?

19:07き、禁じられた研究って、

19:11一体、

19:12何なんです?

19:18君はアリスタルコスを知っているか?

19:21ん?

19:22何です?それ。

19:24では、

19:26宇宙がどういう形をしているか、

19:29知っているか?

19:31ん?

19:32はい。

19:34地球が中心で、

19:36全ての天体はその周りを複雑に回っています。

19:38では、それを書いてみろ。

19:40え?

19:43うーん。

19:50こんなもんでしょうか。

19:53難解ですが、

19:55このくらい千年以上前に

19:57プトレマイオスが真理を見つけている。

20:00まあ、

20:02常識的に考えても、

20:04地球は特別なので、

20:05神様は宇宙の中心に作ると思いますが。

20:09そうだ。

20:11では、

20:13この真理は美しいか?

20:16あ?

20:18この宇宙は美しいか?

20:27美しいかなんて、

20:29個人の感覚的反応です。

20:31学術的真実は、

20:32関係ないですよ。

20:34答えを避けているな。

20:36あ?

20:38君は美しいと思ったか?

20:51まあ、少し

20:53煩雑すぎる気はします。

20:56この宇宙像では、

20:58それぞれの惑星が個別に計算される。

20:59共通の秩序を持たない

21:01バラバラな動きは、

21:05合理的には見えない。

21:07そういう観点から言えば、

21:10あまり美しくはない。

21:14まあ、でも、

21:16美しくないのは残念ですけど、

21:18そもそも、

21:20宇宙全体を表せる

21:22一つの秩序なんて、

21:24あるわけない。

21:26だから、

21:27そんなこと、

21:29問題にしてもしょうがない。

21:31いや、大問題だ。

21:33え?

21:35私は美しくない宇宙に

21:37行きたくない。

21:40そんなこと言ったって、

21:42美しさで理屈をないがしろにしたら、

21:44本末転倒ですよ。

21:46複雑でも、

21:48あの理屈の精度は高い。

21:50星が動いて、

21:52太陽が昇る限りね。

21:54では、

21:55もし太陽も星も動かなかったら?

21:59いやいや、

22:01さすがにそんなの成立しない。

22:03成立する。

22:05じゃあ、

22:07今まさに空を動いているのは

22:09何なんです?

22:11地球だ。

22:13地球って、

22:15そんなわけ?

22:18え?

22:20地球?

22:22そうだ。

22:24太陽が昇るのではなく、

22:26我々が下るのだ。

22:29毎日朝が来るのは、

22:31地球が自らの軸を回る、

22:33自転をしているからだ。

22:36さらに季節が変わるのは、

22:38地球が太陽を軸として回る、

22:40好転をしているからだ。

22:43私の宇宙では、

22:45地球は二種類の運動をしている。

22:48地球は、

22:49地球は二種類の運動をしている。

22:54そこでは、

22:56太陽は静止し、

22:58バラバラだった惑星は連鎖して動き、

23:00宇宙は一つの秩序に統合され、

23:02常識は覆り、

23:04境界は激動し、

23:06美しさと理屈が落ち合う。

23:13これが私の研究だ。

23:17そうだな。

23:20それを、

23:25地動説とでも呼ぼうか。

23:49地球は、

23:51地球は、

23:53地球は、

23:55地球は、

23:57地球は、

23:59地球は、

24:01地球は、

24:03地球は、

24:05地球は、

24:07地球は、

24:09地球は、

24:11地球は、

24:13地球は、

24:15地球は、

24:17地球は、

24:19地球は、

24:21地球は、

24:23地球は、

24:25地球は、

24:27地球は、

24:29地球は、

24:31地球は、

24:33地球は、

24:35地球は、

24:37地球は、

24:39地球は、

24:41地球は、

24:43地球は、

24:45地球は、

24:47地球は、

24:49世界に遠く遠く叫んで

24:55また消えてしまうんだ

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