Snow White with the Red Hair Season 2 [Episode 5 - 8]

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Snow White with the Red Hair
Season 2
Episode 5 - Episode 8

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Transcript
00:00:00失礼いたします
00:00:02オビ様、クラリネス王国ゼン王子より所情が届いております
00:00:07ゼンから?
00:00:09お嬢さん、夜間に出るのはまずい
00:00:13ミハエが情報を得たらしい
00:00:15お嬢さんを探している少年とその仲間らしい男が
00:00:19お嬢さんを狙ってこの城へ…
00:00:22白雪、見っけ!
00:00:27び、美少年!
00:00:32確かに俺、こんな顔だけど初対面でハモられるとは
00:00:37何者だ!
00:00:39あなたがカズキ!
00:00:41ああ…
00:00:43あなたは?
00:00:45あなたは?
00:00:47あなたは?
00:00:49あなたがカズキ!
00:00:51ああ…俺のこと聞いてるのか
00:00:55自己紹介したいけど後回しだ
00:01:00お嬢さん届い!
00:01:03オビ!誰か!
00:01:10離して!
00:01:12ごめん、おとなしくしてた
00:01:15お前、護衛か
00:01:17さあ…
00:01:19あいつ、イトヤと互角かよ
00:01:22城の奴なら置いてかないと
00:01:24エヘーン!
00:01:26どけ!
00:01:29白雪さん?
00:01:37悪いな
00:01:42オビ!オビ!
00:01:47オビ!オビ!
00:01:50オビ!
00:01:57仕方ない、ちょっと眠っててもらうよ
00:02:09どうしよう
00:02:12どうしよう、ユジナ
00:02:14白雪さんが
00:02:17アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:02:47アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:02:49アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:02:51アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:02:53アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:02:55アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:02:57アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:02:59アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:01アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:03アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:05アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:07アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:09アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:11アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:13アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:15アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:17アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:19アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:21アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:23アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:25アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:27アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:29アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:31アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:33アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:35アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:37アイハイ!アイハイ!アイハイ!
00:03:39残れが地図になる
00:04:05サカキ!白雪殿はまだ見つからぬのか!
00:04:08はい、引き続き捜索していますが
00:04:11夜中となると
00:04:13陛下の耳にも入っていますし
00:04:15少し休まれては
00:04:17今休んだところで悪夢しか見ぬ!
00:04:21つい先ほどまで共にいたのだ!
00:04:24白雪殿は楽しそうにしていた
00:04:27それがなぜ!
00:04:30このままでは
00:04:31禅殿にも申し訳が立たん
00:04:33やはり私も探しに出るべきだろうか
00:04:36よしてください
00:04:37あなたの護衛をさせる兵を
00:04:39捜索に回したほうが賢明です
00:04:46オビ様、大丈夫ですか?オビ様
00:04:55オビさん
00:04:57お嬢さんは?
00:04:58二人組に連れ去られました
00:05:01兵たちが追っていますが
00:05:03森の中で見失った
00:05:05今行方を探しています
00:05:09夜会も中止になりました
00:05:11ごめんなさい
00:05:13私たちがあの時部屋に入らなければ
00:05:16こんなことには
00:05:18姫たちのせいじゃありませんよ
00:05:23俺、どのくらい寝てました?
00:05:25一時間ほどです
00:05:27オビ様、まだ横になられていたほうが
00:05:30クラリネスから誰か来ましたが
00:05:33いえ、聞いておりませんが
00:05:36確認して参りましょうか
00:05:38すみません、頼みます
00:05:40はい
00:05:41大丈夫、お嬢さんは戻ってきますよ
00:05:45本当に?
00:05:47もちろん
00:05:52もう遅い時間です
00:05:54姫たちは休んでください
00:05:56はい
00:05:58はあ
00:06:00主たちがこっちに向かっているはずだ
00:06:03いつ着くか
00:06:12これ、お嬢さん宛の
00:06:15お姫さん宛の
00:06:17お姫さん宛の
00:06:19お姫さん宛の
00:06:21お姫さん宛の
00:06:23お姫さん宛の
00:06:25お嬢さん宛の
00:06:48白雪
00:06:56まだお休みではなかったのですね
00:07:00その曲は?
00:07:02白雪殿に用意していた舞曲だ
00:07:06本当ならば今頃
00:07:11白雪殿だけだ
00:07:13本気で私にぶつかってくるのは
00:07:16お姫さん宛の
00:07:18お姫さん宛の
00:07:20お姫さん宛の
00:07:22お姫さん宛の
00:07:25時に正直すぎるほど真っ直ぐに
00:07:29私は何も返せていない
00:07:32我が城で守ってやることさえできなかった
00:07:36まだ間に合います
00:07:41白雪殿のために
00:07:43新たにしかできないことがあるはずです
00:07:46ラジオ寺
00:07:54お嬢さん
00:07:56どうぞ
00:07:58やったね、便利だ
00:08:00続き部屋だよ
00:08:02何かあったら呼んでね、お嬢さん
00:08:05うん、ありの
00:08:17お姫さん宛の
00:08:19お姫さん宛の
00:08:21お姫さん宛の
00:08:24ホッキョ
00:08:34ったく、なんで俺まで一緒に
00:08:38カズキという少年を見つけ出すまで協力してもらうぞ
00:08:42はいはい
00:08:45かがり火の数が多いね
00:08:48急ごう
00:09:00グライネスから参った、全イスタリアだ
00:09:03お待ちしておりました、全殿下
00:09:06先に書面で伝えた通りだ
00:09:08至急白雪にあわせて
00:09:10先に書面で伝えた通りだ
00:09:12至急白雪にあわせてもらいたい
00:09:15それが
00:09:22通していただき感謝する、ラジ殿
00:09:27遠慮はるばる
00:09:29速労いただき
00:09:31恐縮である
00:09:34白雪のことは
00:09:36サカキ殿に伺った
00:09:38いや、その件だが
00:09:44申し訳ない
00:09:46白雪を標的とする不穏な話は耳に入っていたが
00:09:51グライネスで動きがあるかと探っていた
00:09:54そちらにも話しておくべきだった
00:10:02いや、謝るべきは私の方だ
00:10:07すまれ、全殿
00:10:10こちらが呼んだ客人であったのに
00:10:17白雪はここでの数日有意義に過ごしていたか
00:10:22ああ、そうだな
00:10:25興味のあるものを見つけて過ごしていたな
00:10:28笑っていた
00:10:30うん
00:10:32よかった
00:10:36ラジ殿、早急に動きたい
00:10:38白雪の付き人とした
00:10:40オビの部屋に通してもらえるか
00:10:42ラジ様
00:10:44ラジ様、ご報告がございます
00:10:49オビ殿が消えた?
00:10:51はい、朝まで休みたいとおっしゃっていましたが
00:10:54先ほど様子を伺いに行ったら
00:10:56どこにもいらっしゃらないんです
00:10:58オビは状況を聞いているんですか
00:11:00はい、目を覚まされた時に話を
00:11:04追ったのか
00:11:10連中が森に入ったことは間違いない
00:11:13人目につかない道を行ったはずだ
00:11:21火爪の跡
00:11:27王城に侵入してまでのこの所業
00:11:30相手はある程度大きな集団かもしれませんね
00:11:34何か心当たりが
00:11:37可能性の一つですが
00:11:39東の海にのさばる面倒な連中がいます
00:11:42海のカギ爪、だな
00:11:44お見事です、ラジオ寺
00:11:46たった数日ですが
00:11:48国勢を学ばれただけのことはあります
00:11:51ここで嫌味か、お前は
00:11:54海のカギ爪
00:11:56名を聞いたことはありますね
00:11:59ああ
00:12:00勝手に海域の通行料を徴収したり
00:12:03上陸審査の観察をくぐり抜けるための
00:12:06裏取引もする賊どもです
00:12:09そこで扱うのが金だけではなく
00:12:12何か能力に長けたものや器量の良いもの
00:12:15目を引く用紙のものは
00:12:17連中の行う釣りの道具か餌というわけです
00:12:23例のカズキって小僧は
00:12:25狙う理由に赤髪は関係ないと言ってましたが
00:12:28それが事実かどうか
00:12:31闇雲に探すより可能性を辿る方がいい
00:12:35海のカギ爪を探ってみるのでしたら
00:12:37最初に行くべきは
00:12:39山、だな
00:12:41はい
00:12:42うん、山
00:12:45失礼いたします
00:12:47ラジテンか
00:12:48ゼン・ウィスタリア様をお連れするようにと
00:12:50陛下の仰せです
00:12:52父親が
00:12:54国王なんて貴族時代でも会ったことねえよ
00:12:57来たか
00:12:59白雪の剣に関して
00:13:01国王がどう出るか
00:13:11少し足首が腫れていますね
00:13:13いつからですか
00:13:15いや、ちょっとこの間の夜勤で
00:13:17躓いちゃいまして
00:13:19薬室長
00:13:21新しい薬草の調査報告書を持ってきた
00:13:23ちょうどよかった
00:13:25リュウ、湿布薬を調合してくれる
00:13:27うん
00:13:29痛みがあんなら
00:13:31アリシア草を入れておくよ
00:13:33お願い
00:13:35これ先日
00:13:37ゼン殿下がタンバルンにお立ちになった時のやつですよね
00:13:39夜中に突然だったから
00:13:41先輩、寝ぼけてたんじゃないですか
00:13:43違うわ
00:13:45ゼン殿下がタンバルンに
00:13:47ああ、はい
00:13:49急に深夜お立ちになられて
00:13:51まあ、白雪殿も
00:13:53向こうにいらっしゃることだし
00:13:55みなさんで楽しく
00:13:57休暇を過ごされるんじゃないですかね
00:13:59いいなあ
00:14:01殿下は白雪君のこと
00:14:03何かおっしゃっていましたか
00:14:05いや、特には何も
00:14:07なあ
00:14:09ええ、お急ぎでしたから
00:14:11タンバルンか、俺行ったことないんすよね
00:14:13先輩、今度休み取って行きましょうよ
00:14:15お前、遊びのことばっかだな
00:14:23睡眠薬、あとどのくらい持つ
00:14:25うーん、数時間ってところかな
00:14:27ならいい
00:14:29起きたとき騒がれると面倒だからな
00:14:31空になっちゃった
00:14:33少し先に湧き水があったな
00:14:35汲んでくる
00:14:37お前はここで休んでいろ
00:14:39ありがとう
00:14:41はあ、やっと帰れる
00:14:43おやすみ
00:14:45おやすみ
00:14:47おやすみ
00:14:49おやすみ
00:14:51はあ、やっと帰れる
00:14:53あと少しの辛抱だ
00:14:57あんたのいるべき場所に
00:14:59連れて行ってやるからな
00:15:01親父もきっと喜ぶ
00:15:07あれ、もう戻ってき
00:15:09お前
00:15:15全ウィスタリア殿
00:15:17こたびのありさま
00:15:19面目次第もない
00:15:21そなたがそちらの従者とともに
00:15:23我が国で動くこと
00:15:25私の承知するところといたす
00:15:29自国のように振る舞いのであろうが
00:15:31拉致の権限と合わせ
00:15:33行動してくれ
00:15:37力は貸すが湧きまえろと
00:15:39それでもいい
00:15:41感謝する、国王
00:15:43ありがたく存じます
00:15:45我々の目的は白雪の救出
00:15:49クラリネス王子の名をかざすのは
00:15:51悪党にその膝をつかせるときのみです
00:16:01大丈夫かな、ゼン
00:16:03待たせたな
00:16:05ゼン
00:16:07どうだった
00:16:09国王の許しを得ることができた
00:16:11これで心置きなく
00:16:13行動ができる
00:16:15よかった
00:16:17早速調査に取り掛かろう
00:16:19ミハヤ
00:16:21お前も付き合ってもらうぞ
00:16:23そうですね
00:16:25ここに来た甲斐があったかもしれません
00:16:27ゼン殿
00:16:33私も同行させてもらいたい
00:16:35ラジ殿
00:16:37約束したのだ
00:16:39白雪殿と
00:16:41では、この次
00:16:43この国に来たときに
00:16:45城下の人たちは
00:16:47ラジ王子のことを誇らしそうに話しているのを
00:16:49楽しみにしています
00:16:51ただ城にいて
00:16:53無事を祈るだけでは
00:16:55一刻の王子として
00:16:57面目が立たん
00:16:59私も力を尽くす
00:17:01共に白雪殿を連れ戻そう
00:17:03わかった
00:17:07いや、しかし
00:17:09このような事態でも
00:17:11あの馬鹿息子が引っ込まぬとは驚いたわ
00:17:13ラジ王子は
00:17:15白雪殿とゼン王子とは
00:17:17本気で向き合いたいご様子です
00:17:21白雪という娘
00:17:23ラジが気まぐれで招いただけだと思っていたが
00:17:25そうではなかったようだな
00:17:29あちらの王子が直々に迎えに来るとならば
00:17:31尚のこと
00:17:33よいな
00:17:35無事連れ戻さねばならんぞ
00:17:37はっ
00:17:47カズキ!
00:17:49カズキ!
00:17:51くそっ
00:18:07お前は?
00:18:09お嬢さんはどこへ行った?
00:18:13お前の仕業じゃないのか
00:18:15いなくなった
00:18:17うちのと一緒に
00:18:21こいつめ
00:18:23手を離せ
00:18:25まずいことになった
00:18:27どういうことだ
00:18:29説明してる暇はない
00:18:31仲間に知らせないと手遅れになる
00:18:33頼む
00:18:35演技なら大したもんだな
00:18:43解放はしない
00:18:45俺を連れて行け
00:18:57ここは?
00:18:59
00:19:05この子
00:19:17いって
00:19:27な、なんですれ行きまで
00:19:31嘘だろ
00:19:35いい
00:19:37顔出さないで
00:19:41お前
00:19:43ウミフミ
00:19:45よお目覚め
00:19:47何のつもりだよ
00:19:49ここはどこだ
00:19:51何って
00:19:53あんたが行方くらますからわざわざ迎えに行ったんじゃ
00:19:55
00:19:57俺はもう
00:19:59お前らの一味じゃない
00:20:01それを決めんのは私らだよ
00:20:03少し羽を伸ばしていい夢見ただろ
00:20:05またたっぷり働いてもらうからね
00:20:11やっほー
00:20:13りんご頭のお嬢ちゃん
00:20:15状況わかってるかな
00:20:17千の時計が
00:20:19そうだ
00:20:21あの時を落として
00:20:25彼女はお前らと何の関係もない
00:20:27返したっていいだろ
00:20:29ここしばらく
00:20:31思ってたから知ってんだよ
00:20:33そのお嬢ちゃん
00:20:35山の奴らが欲しがってんだろ
00:20:37あんたの
00:20:39お仲間の
00:20:41うまく使えば
00:20:43あのうざったいおっさんども
00:20:45静かになりそうじゃ
00:20:47何の話を
00:20:49うるさいんだよ海賊女
00:20:51丘で生きがってんだよ
00:20:53ばーっ
00:20:55やべ
00:20:57また顔に傷つけちゃった
00:21:01お嬢ちゃん
00:21:03あんたもう帰れないからね
00:21:13彼女に触れるな
00:21:19じゃあ
00:21:21せいぜいガキ同士仲良くしてな
00:21:25首から上は大事にしてよな
00:21:27これ
00:21:29どういうこと
00:21:31あんたを城から連れ出した後
00:21:33俺と二人になったところ
00:21:35さっきの女の仲間に襲われたんだ
00:21:43それで
00:21:45気が付いたらここに
00:21:47じゃあつまり
00:21:49あんたは
00:21:51あんたの
00:21:53お嬢ちゃんの
00:21:55じゃあつまり
00:21:57私二重でさらわれたってこと
00:22:01そうなるね
00:22:05ここがどこか
00:22:07まだわかんないけど
00:22:09あいつらは海が縄張りの
00:22:11賊なんだ
00:22:13船に乗せられでもしたら終わりだ
00:22:15早く逃げないと本当にやばいことになる
00:22:19あんたもう帰れないからね
00:22:26
00:22:28みっけ
00:22:33あん
00:22:35あんたのいるべき場所に
00:22:41
00:22:43お目覚め
00:22:45お前
00:22:49あんたを城から連れ出した後
00:22:51俺と二人になったところ
00:22:53女の仲間に襲われたんだ
00:22:55じゃあ、つまり、私、二重でさらわれたってこと?
00:23:00お嬢ちゃん、あんたもう帰れないからね
00:23:09白雪
00:23:10ん?
00:23:11忍びで城下にでも行くか
00:23:13え、今から?
00:23:15それもいいやんだが、明日タンバロンへ達って時に、さすがにそれは怒られるだろうな
00:23:22だよね
00:23:25お前がタンバロンから戻ったら、二人で
00:23:32もうずいぶんと長いこと、ゼンの声を聞いていない気がする
00:23:41とにかく、早く逃げ出さないとまずい
00:23:45白雪、怖いと思うけど動ける?
00:23:49もちろん
00:23:52な、何してんの?
00:23:54この裾だけじゃ動きにくいから
00:23:59しっかりしなくちゃ
00:24:02カズキ、あなたそのほっぺた
00:24:04え?ああ、これ
00:24:06腫れる前に早くちゃんと処置しないと
00:24:11そ、それより早く
00:24:22くそ、やっぱりもう船の中だったんだ
00:24:26そんな
00:24:27でも揺れがないんだとしたら停泊中だし、運が良ければ岸辺だ
00:24:35だめだ、格子には鍵がかかってる
00:24:38見張りも必ずいるだろうし、どうする?
00:24:51シトカの種だ
00:24:55使えるかも
00:24:57せっかく丘に上がったってのに、ガキ二人の見張りか
00:25:03そういうの、お頭の言いつけなんだから仕方ないだろう
00:25:18なんだこの煙
00:25:22前が見える
00:25:24カズキ、おい!
00:25:32すげえ、上手くいった
00:25:35何なのこれ
00:25:37この種は食用なんだけど、燃やすと一時的に大量の煙が出るの
00:25:42上手くいけば武器になるかなって
00:25:45白雪って、クラリネスで何してたの?
00:25:48え、宮廷薬剤しみ習いだよ
00:25:52それって、自分でなりたくてなったの?
00:25:56そうだけど
00:26:06よし、看板には誰もいない
00:26:09いい、出たら左に向かって走る、それから一気に飛び降りる
00:26:19そんなに急いでどこ行くんだい、息のいい子った
00:26:24頭から丸呑みしたくなっちまう
00:26:35おい!
00:26:36もうすぐだ
00:26:37前殿下、これは
00:26:38おい!
00:26:39もうすぐだ
00:27:00前殿下 これを
00:27:08俺の
00:27:09騒動があった場所に落ちていたのを
00:27:11帯が拾って置いていったようです
00:27:15帰ってきたらお返しします
00:27:19そうか
00:27:30ジョン!
00:27:31お前ら何すんか
00:27:34冷静でいてくださるのは大変助かりますが殿下
00:27:38あなたは自ら火を溜め込んで
00:27:40火傷しかねない性分ですので
00:27:46それで水を差してくれたわけか
00:27:50大変結構
00:27:52強すぎましたか
00:27:54まあな
00:27:56光秀 お前帰ったら懲罰防疫だ
00:27:59懲罰?
00:28:01俺だけ?
00:28:02賛成です 殿下
00:28:04それともう一つ
00:28:06帯から事づけです
00:28:11禅殿 待たせた
00:28:13山の獅子という自治集団を訪ねる
00:28:16俗体字でよく聞く名前なのだが
00:28:18海のカギ爪とも何度かやりあってるらしくてな
00:28:22なるほど 情報を持っているということか
00:28:26ラジ殿 こちらも少々いいか
00:28:29一つ宛てができた
00:28:35一つ宛てができた
00:29:00糸谷の話によると
00:29:02二人をさらったのはカギ爪の仕業だ
00:29:05カズキの居場所を知って
00:29:07連れ戻しに来やがったんだろうよ
00:29:09村の奴らに連絡しろ
00:29:11船の準備だ
00:29:13カギ爪を追う
00:29:15行くぞ
00:29:17大将 少し気になる場所がある
00:29:20お前も来てくれ
00:29:28そっちのあんた
00:29:30お前さんのことは糸谷に聞いた
00:29:33俺たちの情報を城に持ち帰るが
00:29:35あんたらから目を離すわけないだろう
00:29:51相変わらずひどいことするな
00:29:53仲間だってのに
00:29:55ヘマしたお仕置きなんだから
00:29:57うんと痛くしなきゃダメだろ
00:30:00二人とも内出血がひどい
00:30:02そっちの人はもしかしたら
00:30:03過呼吸を起こしているかも
00:30:08あんた医学の知識があるのか
00:30:11触んな
00:30:13なんだよその目
00:30:18あんたは昔みたいに
00:30:20黙って私の言う通りに動いてりゃいいんだ
00:30:23意思を持ったお人形なんて
00:30:26誰も遊んじゃくれないぜ
00:30:28誰が人形だ
00:30:30俺はもう山の獅子だ
00:30:31もしかして
00:30:33助けに来てくれると思ってるのか
00:30:35親父たちはお前らとは違う
00:30:37俺は信じてる
00:30:39うぬぼれるんじゃねえよ
00:30:41あんた一人のためにここに来るとでも
00:30:43俺だけじゃない
00:30:46どうやら山の獅子にとって
00:30:48相当大事らしいな
00:30:50このリンゴ頭ちゃんは
00:30:54そこんとこ詳しく聞かせてもらおうか
00:31:02南南東の方向
00:31:04およそ2キロ先です
00:31:06よし急ごう
00:31:23どうした
00:31:32誰だ
00:31:35いたな
00:31:38
00:31:40申し訳ありません
00:31:42
00:31:50お返しだ
00:31:52光秀危機経緯のな
00:31:54なんて恋してるんだよお前は
00:31:57そのまま会ったら怖がられるぞ
00:31:59お嬢さんに
00:32:01アホ 龍二だ
00:32:04
00:32:06主からお嬢さん宛の罪を預かっていきます
00:32:10お前の書き置きは毎度短すぎるが
00:32:13助かった
00:32:14はい
00:32:19まさか主がその技を習得しているとは
00:32:23喜晴殿に教えてもらった
00:32:25こっそり兵たちに混じってな
00:32:26すっげえな
00:32:28鈴の音を鳥にたどらせるなんて
00:32:32白雪が一緒ならと思ったが
00:32:35失礼
00:32:36そちらは
00:32:39お前 山の獅子の当領だな
00:32:42おっと 顔を知ってる奴がいたか
00:32:45山の獅子
00:32:46殿下 あのおっさんの横にいるしっぽ髪
00:32:50港で小僧と一緒にいたやつです
00:32:52白雪をさらった奴らか
00:32:55はっ どういうことだ
00:32:57白雪殿をさらったのは海のカギ爪ではないのか
00:33:01城からお嬢さんをさらったのは
00:33:03カズキとそこにいるイトや
00:33:05山の獅子の仲間です
00:33:07その後
00:33:08お嬢さんとカズキをさらにさらった賊が
00:33:11海のカギ爪じゃないかということです
00:33:14わけがわからん
00:33:15そこな山の獅子 詳しくは
00:33:17山の獅子の仲間だ
00:33:19わけがわからん
00:33:20そこな山の獅子 詳しく話せ
00:33:23あんたら役人か
00:33:25タンバルン王子 ラジシェナザードだ
00:33:28お前たちが持っている情報
00:33:30全て教えてもらおうか
00:33:33あんたらお友になるかよね
00:33:36行かせてもらう
00:33:42ラジ殿の友をできない理由でも
00:33:45山の獅子の家業は
00:33:47賊退治と用心棒だと聞いているんだがな
00:33:50城に侵入した者たちだったとは驚いた
00:33:55何が目的で帯に手を出し
00:33:57白雪をさらった
00:34:00あいつは
00:34:01カズキは家に来る前
00:34:03カギ爪の船にいた
00:34:05イトや
00:34:06連中にいいように使われ続けた挙句
00:34:09貴族に売られ
00:34:10飾り道具同然で使いさせられた
00:34:13あいつは
00:34:14赤髪に目をつけた
00:34:15どこぞの王族の勝手で
00:34:17この国を出るしかなくなった
00:34:19白雪と自分を重ねたんだ
00:34:22馬鹿の手の届かない場所へ連れて行くってな
00:34:27それで
00:34:29それでお前たちを前にして
00:34:31白雪は何て言ってた
00:34:34どうなんだ
00:34:35有無を言わさず連れ出したのか
00:34:39手荒な真似をした
00:34:41俺がお詫び
00:34:44あんたは白雪の味方なんだな
00:34:47ああ
00:34:48助け出す
00:34:51山の獅子は
00:34:52貴族に嫌気がさした奴や
00:34:54一方的に居場所を奪われた奴
00:34:57そういうもんが集まって始めた
00:35:00お宝の命令は聞かない
00:35:02それが売りだ
00:35:04だが
00:35:05俺たちもあの子らを連れ戻したい
00:35:07目的を共有するなら手を組もう
00:35:10それでこの場を治めちゃくれねえか
00:35:14ラジ殿
00:35:15いいか
00:35:16え?
00:35:23決まりだ
00:35:29鍵詰めの息のかかった酒場町
00:35:32ああ
00:35:33前から目星をつけててね
00:35:35あそこには船着き場もある
00:35:37寄ってみた方がいいだろうよ
00:35:41三早どうした
00:35:42深刻な顔して
00:35:44いや
00:35:45この状況じゃ
00:35:46もはや死ぬほど部外者ですから俺
00:35:49野良猫野郎まで合流して
00:35:52まあ
00:35:53用がありそうだったら
00:35:54口出しますけどね
00:35:56あるといいな
00:35:58聞いてんじゃねえよこの
00:35:59野良猫野郎
00:36:03ここを抜けた先が酒場町だ
00:36:06しかしお前さ
00:36:07本来はそういう顔だったか
00:36:13船着き場に泊まってるのは
00:36:15確かに鍵詰めの船だ
00:36:17あの女頭いますかね
00:36:20いてくれと願うのは初めてだな
00:36:23鍵詰めの頭は女なのか
00:36:25ああ
00:36:26冷たい目をした奴さ
00:36:28生温い世界に生きてる奴らなんか
00:36:31あいつに睨まれただけで縮こまって
00:36:34どんな不利な条件でも取引しちまう
00:36:37帯どうだった
00:36:38どうやらビンゴです
00:36:40船着き場に定白州の鍵詰めの船に
00:36:43美少年が乗せられてるところを
00:36:45見たってやつがいました
00:36:47カズキ
00:36:48白雪は
00:36:49姿を見た者はいません
00:36:51だが
00:36:52白雪もそこにいる可能性は高いな
00:36:55しかし人質を取られているようなものだ
00:36:58仕掛けようにも分が悪い
00:37:00さてどうする
00:37:02どうする
00:37:04酒場町を出て
00:37:06白雪たちを船から降ろす時を狙うか
00:37:09前殿下
00:37:11一つ提案があります
00:37:2228
00:37:2429
00:37:2630
00:37:27早くやめて
00:37:28こんな
00:37:29あなたたち
00:37:31おい上げろ
00:37:41そろそろ勇気になったかよ
00:37:43あのリンゴちゃんと山のししが
00:37:45どういう関係か
00:37:50俺は何も
00:37:51気にせずに生きていけない
00:37:53あなたたちは
00:37:55あなたたちは
00:37:57あなたたちは
00:37:59俺は何も
00:38:01聞いてないって
00:38:03言ってるだろう
00:38:04いやいかんなんかだよ
00:38:06あくまでも知らばくれるってのか
00:38:09じゃあもういいや
00:38:11お嬢ちゃん
00:38:13さっさとあんたのご主人候補でも選びに行こうか
00:38:17あんた目立つからね
00:38:19故郷なんて思い出せないくらい
00:38:21どっか遠くに飛ばしてやるよ
00:38:25冗談じゃない
00:38:26絶対行かない
00:38:29おかしら
00:38:31お客だぜ
00:38:32取り込み中だ
00:38:34結構な乗物ですぜ
00:38:37間の悪い
00:38:39こいつら部屋にぶち込んどきな
00:38:41戻ったら船出すよ
00:38:46もうちょっと丘で楽しみたかったな
00:38:49どうせ丘でも海でも寄ってるだけなの
00:38:55楽にして
00:38:56しばらく動かないほうがいい
00:38:59白雪は聞かないの?
00:39:02え?
00:39:03俺が何者で何で白雪を探してたのか
00:39:08城であなたたちが帯を傷つけた以上
00:39:12何を聞かされても今は全部を信じるわけにはいかない
00:39:17でもあなたはさっき自分の仲間のために口を割らなかった
00:39:23その行動は信じられる
00:39:27理由は帰れた後に聞かせて
00:39:30ここから無事に帰れた後で
00:39:37わかった
00:39:45くそ!
00:39:47船が動き出した!
00:39:56先生!
00:40:04おめえもここでおとなしくしてな
00:40:08始末に困って売られるなんて
00:40:10何やらかしたんだか
00:40:12おい!
00:40:15あ、あの、大丈夫ですか?
00:40:22キキさん!
00:40:24捕まったふりをして鍵詰めの船に乗り込む?
00:40:28女の私ならやりようもある
00:40:30それに白雪が船にいたとしたら
00:40:33味方が傍にいたほうがいい
00:40:34ダメだ!反対だ!
00:40:36キキ一人でなんて
00:40:37無事連れ戻すため
00:40:39使える手は使ってください
00:40:41殿下
00:40:43殿下、俺からもちょっとよろしいですか?
00:40:46三早?
00:40:48奴らの根白を先に叩くのはどうでしょう?
00:40:51どういうことだ?
00:40:53俺の家が以前白鷺家だったのはご存知ですよね?
00:40:57ああ
00:40:58海賊、女頭目、裏取引
00:41:03残念なことに没落したうちの父親と兄と
00:41:06付き合いのあった連中だと思います
00:41:10それも奴らが使う隠れた館に招かれたことがあるくらいの中でね
00:41:16お前、その場所を知ってるってことか?
00:41:20驚いたな
00:41:21カギ詰めの根白なんて
00:41:23俺たちもまだ掴めてねえのによ
00:41:27まあ俺もこんな状況でなきゃ関わりたくないんで
00:41:31ただじゃ喋らないけどな
00:41:34この局面でまたそれか
00:41:36三早、お前な
00:41:39今回は全殿下相手じゃありませんよ
00:41:42カギ詰めはタンバルンの厄介事ですからね
00:41:46というわけでラジ王子
00:41:48情報を渡す代わりに
00:41:50俺の望みを叶えていただけますか?
00:41:53いいだろう
00:41:54早っ!
00:41:55ラジ王子は褒美を与え慣れていらっしゃいますので
00:41:59白憶殿を助け出し
00:42:01この国の毒の根となりつつある奴らを潰せるのであれば問題ない
00:42:06相当の礼があって当然だ
00:42:09よいな、佐書
00:42:11はい
00:42:18預ける
00:42:21おう
00:42:24全殿下
00:42:38策がいるな
00:42:41ケキさん
00:42:42白憶
00:42:43え、何?知り合い?
00:42:45そっちはカズキ、大将が心配してるよ
00:42:49親父が…
00:42:51白憶
00:42:52うまく会えてよかった
00:42:54私がここに連れてこられたのは
00:42:56しむけたことだから安心して
00:42:59ゼンも来てるから
00:43:03ゼンが…
00:43:05タンバルンに…
00:43:07そう、迎えに来た
00:43:14帰れるよ
00:43:19はい
00:43:34城に…帰れる
00:43:49それ、くるみ石の…
00:43:51ゼンが手紙と一緒に白憶へ渡そうとした包みの中身だよ
00:43:56あの時の…
00:43:57結局帯が持ち歩いてたみたいだけど
00:44:00船に白憶がいたら合図として鳴らす手筈になってる
00:44:05元はキハルが白憶に行って作ってくれたらしいよ
00:44:09私に…
00:44:11なあ、ここに連れてこられたのは
00:44:13しむけたことだって言ってたけど
00:44:15こんな海の上でどうするんだ
00:44:18まずは
00:44:19この船の連中に
00:44:21味方のところまで運んでもらう
00:44:24白憶…
00:44:28はあ?
00:44:29ラジオージが来てる?
00:44:31今?
00:44:32ついに
00:44:35なあ
00:44:36真夜中だ
00:44:38おい
00:44:39うちの君は
00:44:41どこにいるの?
00:44:43それに対して
00:44:45お前は
00:44:46お前はどこにいるの?
00:44:50こいつら
00:44:51ラジオージが来てる? 今?
00:44:53バカ王子が何の用だよ この港町に
00:44:56何か知らんが 話を聞けってさ
00:44:59めんどくせえな
00:45:01どうせ酒を出すとか 女を見つけとかだろ
00:45:05ちげえね
00:45:08これより我々は 海のカギ爪を追う
00:45:12海のカギ爪?
00:45:13最近ここいらの海で やりたい放題やってる海賊か
00:45:17商船の奴らが無理やり海域の通行料 分取られたってこぼしてたぜ
00:45:23ひでえことしやがるな
00:45:25金だけじゃねえ 売り飛ばせそうな奴を
00:45:27さらったりするらしいぜ
00:45:29ほんとかよ
00:45:31我々に協力してくれる者は ここへ
00:45:34そう言われてもだい
00:45:36こっちだって 荷を運ばねえだよ
00:45:38仕事があんだよ
00:45:40仕事が?
00:45:41そうか ラジオージはどこだ?
00:45:43あの王子に 海賊の相手は無理だろ
00:45:47何をもたもたしている
00:45:50時間がないというのに
00:46:03前へ出られるのですか?
00:46:06民衆相手のご命令は 向かぬかと
00:46:11見くびるなよ
00:46:18オレは王子だ ラジオージ
00:46:28民衆に目が痛い
00:46:39じゃあいいな
00:46:41その手筈で それぞれ動いてくれ
00:46:44伊藤や 知った連中を 呼び集めてくれ
00:46:47はい
00:46:49ラジオージ
00:46:50うん
00:46:52そっちは頼んだぞ
00:47:04皆 頼む
00:47:07どうあっても 海のカギ爪を 逃がすわけにはいかんのだ
00:47:12力を
00:47:14力を貸してほしい
00:47:20ラジオージは うまくやってくれんのかね?
00:47:23頑張るな ラジ殿の国
00:47:25オレたちはオレたちの できることをするだけだ
00:47:32来たな
00:47:35前殿下 こちらです
00:47:42山の獅子か
00:47:44まだ分かんねえです
00:47:46獅子どもなら やっぱり あのお嬢ちゃんは 使えるってことかね?
00:47:51直接反応見て 探ってやるか
00:47:54看板に連れてきな
00:47:56うっす
00:47:58獅子が黙りゃ
00:48:00お前たちの手筈を 見つけてやるか
00:48:03お前たちの手筈を 見つけてやるか
00:48:05お前たちの手筆を 見つけてやるか
00:48:07お前たちの手筆を 見つけてやるか
00:48:09獅子が黙りゃ 家業がやりやすくなりますね
00:48:13まぁ こっちには カズキもいるしな
00:48:16りんご頭のお嬢ちゃんに 価値がなくても
00:48:19あいつが泣き叫びでもすりゃ 少しは効くだろうよ
00:48:25おい りんご頭 出な
00:48:27何の用だい
00:48:28なんかヤバそうだったら 大声出して
00:48:31黙ってろ
00:48:39おかしらー
00:48:40何だい 想像し
00:48:43あれを
00:48:51冗談じゃねえぞ
00:48:53あれは 獅子じゃねえ
00:48:56小銭だ
00:48:58それも 全席海兵の旗掲げて 進路を塞いでやがる
00:49:04おかしらー 連れてきたぜ
00:49:16あれだな サカキ
00:49:18はい
00:49:22しかし 噂と違ったな ラジオージ
00:49:25ラジオージ 船を出してくれて
00:49:28俺たちみたいな 商人やら相手によ
00:49:31いや 前に見ただけはもっとか 偉そうな王子だったけどな
00:49:36まぁ いいじゃねえか 直々に頼まれちゃ 無視できねえよ
00:49:41まぁな
00:49:43何だ あのカズ
00:49:45おい 戦闘で引き入れてるのは 国の船じゃねえか
00:49:49国の船
00:49:50どうします おかしら
00:49:52ついてねえな
00:49:54ラジオージ 白雪殿の姿を カギ爪の甲板にて確認できました
00:49:59無事なのか
00:50:01白雪殿 キキ殿 そしてカズキという少年も あの船に捕らえられているということですね
00:50:09サカキ
00:50:10はい
00:50:12ここまで正直 自分が情けないという 思いばかりだったのだが
00:50:18私は無性に 連中に腹が立ってきたぞ
00:50:23ほう
00:50:27海賊ども 聞こえるか
00:50:31私は タンバルン王国第一王子 ラジシェラザード
00:50:37貴様らが手を出した赤髪の娘は このタンバルンでただ一人
00:50:43王家の友人の称号を与えられたものだ
00:50:47このまま逃げられるとは 思わぬことだな
00:50:50はっ 称号 王家の友人
00:50:55この小娘が
00:50:59何だそりゃ
00:51:01こいつを欲しがってんのは 山の獅子じゃなかったのかよ
00:51:06くそ あんな数 相手にしてられっか
00:51:10行くぞ 貴様ら 一斉に抜けろ
00:51:13はい
00:51:15王家の友人 そのような称号があったかは 初めて耳にしました
00:51:21今作った 動揺させる作戦だ
00:51:28だが 嘘ではない
00:51:32それは おめでとうございます
00:51:39おい 顔を出すんじゃねえ
00:51:41おい
00:51:42しおうじ
00:51:49さっさと戻んな お嬢ちゃん
00:51:55どうしたんだよ その顔 ウミヘビにやられたのか
00:51:59うん ちょっと でも大丈夫
00:52:02くそ あいつら
00:52:05まだどうされてもおかしくないんだ 気を緩めたらだめだ
00:52:10西へ抜けるって号令が聞こえたけど 正面から船が来た
00:52:14はい
00:52:21国の船ども 追ってきます
00:52:23ガタガタ騒ぐんじゃねえ
00:52:26もうすぐ青の渦だ どんなに頑張っても追いつけはしない
00:52:32このまま引き離されるなよ
00:52:34この先は…
00:52:36おい あれ
00:52:40やべえ
00:52:42あ… あれは…
00:52:54危ねえ 渦に近づきすぎだ
00:52:57何モタモタしてやがる
00:52:59早く舵を切れ 飲み込まれるぞ
00:53:09ムギネス王子 それ以上は追えません
00:53:13なぜだ
00:53:14青の渦です
00:53:16は?
00:53:17タンマルン領海において 規則に発生する渦の集まりです
00:53:21海流の流れを知り尽くした者でなければ
00:53:24渡り切ることは不可能
00:53:26下手に突っ込めば 船はこっぱみじんだし
00:53:30あんな…
00:53:39他の男は泳ぎが下手だねえ
00:53:46いい揺れだ
00:53:49ここまで来りゃいいだろう
00:53:52こんな予定はなかったが しばらく隠れさせてもらうよ
00:54:19おい すごい揺れだぞ
00:54:21大丈夫なのか この船は
00:54:23ですから下手に突っ込むなと
00:54:26うるさい
00:54:27お前も見ただろう あの海賊女のバカにしたような笑みを
00:54:31あんな顔を見て オメオメと引き下がれるか
00:54:35聞いておるのか サカキ
00:54:37思い出しました
00:54:39確か 青の渦は…
00:54:41その流れに逆らわずに進めば もしかしたら…
00:54:4510秒ごと
00:54:54どこがどうなったら 数え始めればいいのだ
00:54:58さあ
00:55:03さあ 行くぞ
00:55:05さあ 行くぞ
00:55:07さあ 行くぞ
00:55:09くっ…
00:55:15皆の者 舵を左右に振れ
00:55:18そうすれば青の渦を越えられる
00:55:21はあ
00:55:23左だ
00:55:25はあ
00:55:26右だ
00:55:28はあ
00:55:31よし
00:55:33適当に言いましたね ラジオン爺
00:55:35こうなったら一か八かだ
00:55:37おい
00:55:39おい
00:55:42くっ…
00:55:43くっ…
00:55:44くっ…
00:55:45くっ…
00:55:46くっ…
00:55:47くっ…
00:55:48くっ…
00:55:56ここは?
00:55:57海の鍵詰めの根城だよ
00:55:59正確な場所はわからない
00:56:01いつも海を渡って入ってたから
00:56:05ああ 惜しかったな お嬢ちゃん
00:56:08ここまでは誰も入ってこられねえ
00:56:15さて ゆっくりとあんたたちの 売り飛ばし先を考えるとしようか
00:56:20頭!
00:56:22奴ら 追ってきやがった
00:56:26はあ
00:56:27おいおい 冗談じゃねえぞ
00:56:42なんとか 無事追いつきましたね
00:56:45ああ
00:56:47みんなのおかげだ よくぞ私についてきてくれた
00:56:51巻き込まれたのほうが正解でしょうね
00:56:55だがすまない! 今一度力を貸してくれ!
00:57:00そのまま進め!
00:57:02船を破壊し 奴らの帯路を断つ!
00:57:09消えむなー!
00:57:14くっ…
00:57:16くっ…
00:57:17くっ…
00:57:18くっ…
00:57:20くっ…
00:57:26くっ…
00:57:27くっ…
00:57:28くっ…
00:57:31ご無事で?
00:57:33当たり前だが…腰は抜けた
00:57:44二人とも 奥へ走って!
00:57:47逃がすかよ!
00:57:51スラッキー!
00:57:53危険!
00:57:57こんなー!
00:58:02俺の相棒に手を出さんでくれよ
00:58:17どこのどいつだてめえ! 動くんじゃねえ!
00:58:20白雪は放せ
00:58:23お前などが触れていい娘ではない
00:58:30何だってんだよあんたたち
00:58:33このリンゴ頭のお嬢ちゃんを助けに来た?
00:58:36そのために船をぶつけてまで?
00:58:39クソだろ
00:58:41何するか!
00:58:44オビ!
00:58:46主 お嬢さん 中に…
00:58:49待てやがれ!
00:58:52お前 カズキだな
00:58:54お前も来い こっちだ
00:58:58お頭!
00:58:59おい 奥のガキどもを止めろ!
00:59:04どう? どうしたウミヘビー
00:59:07そんな慌ててよ
00:59:14あの奥に繋がってるおめえらの城なら
00:59:17もうさっきお邪魔しちゃったよ
00:59:20山の… 獅子が!
00:59:27今 山の獅子って
00:59:29ああ 大将のおっさんとイタヤたちが来てる
00:59:33オヤジさんたちが?
00:59:35俺 戻るよ
00:59:37ジュウキ 後でね!
00:59:38待て!
00:59:44しまったな
00:59:47まだ 二人きりにはならんと思ったんだけどな
01:00:05白雪 声を
01:00:15せ…せ…
01:00:19せ…せ…
01:00:29遅くなって すまない
01:00:33遅くなって すまなかった
01:00:39上に 見張りを立てている
01:00:44お前もそこに
01:00:46センたちは?
01:00:48俺たちは ちょっと暴れてくれ
01:00:52待っていてくれ
01:01:02くそっ
01:01:19くそっ
01:01:25さて すっかり大人しくなったな 海のカギ爪
01:01:32てめえら どっから湧いて出やがった
01:01:35ずいぶんと派手にやってるな
01:01:40そっちが呼んだんだろ
01:01:42遠かったぞ ここまで
01:01:45俺は クラリネ総国第二王子 ゼン・イスタリア
01:01:51お会いて願おうか 海賊ども
01:01:54上等だ!
01:02:02くそっ
01:02:11降参したらどうだ 海鶏
01:02:14良人房家業なんか知らねえが
01:02:16次から次へと邪魔しやがって
01:02:18ふざけんじゃねえ
01:02:22悪いな
01:02:24毎度 あとちょっとのところで取り逃がしてしまってよ
01:02:28ようやく丘に釣り上げてやれる日が来たな
01:02:32くそっ
01:02:34くそっ
01:02:49心配いらねえって 白雪
01:02:58終わったぞ 白雪
01:03:02ゼン王子
01:03:05ギギさん 見ついてた
01:03:16ミハヤ 表でタンバルンの兵を待て
01:03:19ラジ殿が連絡して呼んでいるはずだ
01:03:22はい
01:03:24ゼン
01:03:25あの 帯は
01:03:29帯はまだ下だ
01:03:31カギ爪は拘束した
01:03:33これから護送して
01:03:35まあ あとはタンバルンが始末をつけるだろう
01:03:40カズキ 押すな
01:03:42おい やめろ
01:03:44何やってんだ おっさん
01:03:47あっとな
01:03:48お姉さん達 城に帰る前に
01:03:51俺たちの村で休んでいかねえか
01:03:54いや 今回のお詫びもしたいしな
01:03:59あっ
01:04:00とっ
01:04:01え?
01:04:02父さん
01:04:03え?
01:04:18だいぶ来たね
01:04:20日が暮れる前には村に着くそうだ
01:04:23ラジ殿達が城に到着するのもそれくらいか
01:04:27ああ カギ爪の護送に時間がかかるとは思うけどな
01:04:31白雪 疲れはないか
01:04:34白雪
01:04:36何?
01:04:37どこかで休まなくて平気か
01:04:39うん 大丈夫だよ
01:04:41ゼンは?
01:04:42俺は慣れているからな
01:04:44そっか
01:04:45それにしても山の獅子の大将が白雪の親父さんだったとはな
01:04:50思いもしなかったぞ
01:04:52私もびっくりした
01:04:55本当に父さんなんだね
01:04:59ずっと会ってなかったのか
01:05:01うん だから不思議な感じだ
01:05:04おい この先の峠を越えれば村だ
01:05:07あと少しだからさ
01:05:09ああ 分かった
01:05:11よし 行くか
01:05:24海のカギ爪が落ちたー!
01:05:27よっしゃー!
01:05:28見たか 山の獅子の底力!
01:05:31ねえ 王子と組んだって本当?
01:05:33詳しく教えてよ
01:05:35まずは宴会の準備だ
01:05:37え?
01:05:38おい 飛びっきりの酒を頼むぜ
01:05:40分かったわよ
01:05:42たく 子供みたいにはしゃいで
01:05:45お客さんも驚いてるじゃない
01:05:48それよ タイムアップだ
01:05:52いやー 大将は?
01:05:54カズキの姿も見えねえけど
01:05:57奥で取り込み中です
01:05:59邪魔しないでくださいよ
01:06:02えー 改めて
01:06:05山の獅子大将 無風
01:06:08白雪の父親だ
01:06:10まさかのな
01:06:12うん
01:06:13でも元気そうでよかった 父さん
01:06:18なんか喋りなよ
01:06:20ああ 俺はその 死んだことになっていてだな
01:06:25お前にもそう伝わってると思ってたんだが
01:06:28ああ おじいちゃんとおばあちゃんに
01:06:31本当は生きてるって聞いてて
01:06:33ああ やっぱ話してたか
01:06:36けど俺の顔はどうして知ってたんだ?
01:06:39それは
01:06:43一度 うちの酒場に来てた時に教えてもらったんです
01:06:47それで
01:06:48え? あの時こっそり言ったのに
01:06:52バレバレじゃん
01:06:54確かに親さん達黙ってそうな人じゃないけどな
01:06:58だけどよく覚えてたな
01:07:01酒場に行ったのはずいぶんと昔だぞ
01:07:04その時のこと 忘れないようにって何度も思い返してたんです
01:07:09ああ そうか
01:07:12でもそれを言ったら父さんも 神でわかるかな
01:07:17いや すぐにわかるさ
01:07:20それにお前 顔も声も母ちゃんそっくりだしな
01:07:30山の中だって言うからどういう場所かと思ったな
01:07:34本当に村として生活が成り立ってるみたいだな
01:07:41光秀
01:07:44心配 どうもね
01:07:50不意打ちか
01:07:53聞きに素直に何か言われると どうも緊張するな
01:07:58お望みなら二度と言わないようにしようか
01:08:01いやいや 望んでないぞ
01:08:04そう
01:08:06そういえばあいつ 帯はどこへ行ったんだ?
01:08:10一応 周辺見てくるって
01:08:13そうか
01:08:23その 父さんは故郷を追われたって
01:08:27ああ 俺あれだ
01:08:29西の方の地主の一族だったんだがな 婚約者が
01:08:34お前の母ちゃんが俺のおじんとこに 訪がされることになって
01:08:39ぶんどり返してやったら 追放されたわけだ
01:08:42そうだったんだ
01:08:43やるな おっさん
01:08:46こっちは大事な嫁を冗談じゃねえって話だよ
01:08:50その後はどうしたんだ?
01:08:52ああ おじが創作をかけたせいもあって
01:08:56一つの土地に留まることもできなくてな
01:08:59逃げ込んだ先であった 当時の山の獅子に二人とも世話になって
01:09:04しばらくしてお前が生まれた
01:09:07もしかして この村で?
01:09:10そうだ お前のその赤い髪 俺もあいつも仲間みんな気に入ってたよ
01:09:18けど 母ちゃん死んじまって
01:09:21ここで はみ出し者の集まりの中で育てるのは
01:09:26危険がつきまとうし よくないだろうと思ってな
01:09:33小さいうちに親さんたちのとこへ連れて行ったんだ
01:09:38あのさ 親父は白雪が国出たって話聞いて
01:09:43ずっと白雪のこと探してたんだよ
01:09:46元気かどうかって 俺はここに来たときにそれ聞いてさ
01:09:50親父と俺たちで守るべきだって思ったんだ
01:09:53王子とかの手が届かない場所に連れてこなきゃだめなんだって
01:09:58小杉
01:09:59親父は俺のこと拾ってくれた恩人だから
01:10:02なおさら何とかしたくて
01:10:04俺のせいで最悪なことに巻き込んじゃって ごめん
01:10:08けど この村のみんないい人ばっかなんだ
01:10:13だから白雪 ここで一緒に暮らすわけにはいかないかな
01:10:19ごめんなさい
01:10:20はやっ
01:10:21でもありがとう
01:10:23父さんや小杉ときっと同じなんだ
01:10:26この場所がみんなが大切だって気持ち
01:10:30今の私にはわかるから
01:10:33だから私はクラリネスにいたいんだ
01:10:44小杉
01:10:48そう言うと思ってたけどさ
01:10:51俺は貴族大嫌いだけど
01:10:54滅びてほしいけど
01:10:56あんたたちのことは違った
01:10:59いろいろ決めつけてごめん
01:11:01お前に好かれることをした覚えはないけどな
01:11:04俺は気にしてない
01:11:06別に好いてるとは言ってない
01:11:08白雪の味方ならってだけだ
01:11:10なんだ
01:11:11それは残念
01:11:12なんか腹立つな
01:11:15よし
01:11:16飯にするか
01:11:18あいつらのことだ
01:11:19とっくに宴会始めてんだろうよ
01:11:23俺たちも行くか
01:11:25ゼン
01:11:27私その前に
01:11:30オビー
01:11:32オビー
01:11:36お嬢さん
01:11:38オビー
01:11:41よかった
01:11:42この辺にいるって聞いて
01:11:48ごめん
01:11:50俺はお嬢さんの
01:11:52あんたの護衛を任されたのに
01:11:54あんな目に合わせた
01:11:56ごめん
01:11:58ま、また
01:12:00そ、それは
01:12:01そんな風に思って
01:12:03いくらあんたの言葉でも聞けない
01:12:08俺は
01:12:09あんたを守るために来たから
01:12:20あ、ごめん
01:12:22苦しかったかい
01:12:24大丈夫
01:12:26それは私がどう思ってても
01:12:28ダメっていうこと?
01:12:30そうだね
01:12:32わかった
01:12:34けど
01:12:36今度私がタンバルンに来るとき
01:12:38また護衛をしてください
01:12:43下町
01:12:45あんたの
01:12:48下町
01:12:50今度はいけるって言ったでしょ
01:12:55白雪
01:12:58よろしくお願いします
01:13:04覚えておきます
01:13:06お嬢さん
01:13:09こっちこっち
01:13:11ちょっと待って
01:13:13俺さ
01:13:14白雪に絶対聞かせてやりたい話があるんだ
01:13:17親父のすっげえかっこいい武勇伝なんだけどさ
01:13:22うまい酒らしいぞ
01:13:24好きなだけ飲んでいいってさ
01:13:26主は?
01:13:28あんたの
01:13:30あんたの
01:13:32あんたの
01:13:34あんたの
01:13:36主は?
01:13:42では
01:13:44勝負しますか
01:13:46そうだ
01:13:48俺が勝ったら
01:13:50危機状と相手が
01:13:52そいでさ
01:13:53親父がそいつらを追っ払ったんだ
01:13:55で俺に
01:13:56このことを兄貴とでも覚えて
01:13:58言ってくれたんだよ
01:14:00俺すっげえ感動しちゃって
01:14:07よう
01:14:09何だ
01:14:11お父さん
01:14:12白雪はどうした
01:14:14和樹と話してるよ
01:14:16それにしても
01:14:17おっさん相手に小生意気に喋るあたりは
01:14:20さすが王子様だな
01:14:22そうか
01:14:23まあ
01:14:24娘一人のために
01:14:25隣国まで喧嘩しに来るなんてところは
01:14:28全くもってらしくないがな
01:14:30よく来られたな
01:14:32王子様
01:14:37まあな
01:14:38それで親父が
01:14:41あれ
01:14:42親父は
01:14:43退散したよ
01:14:46ごめん白雪
01:14:48いやいや
01:14:49こんな話できるとは思わなかった
01:14:51楽しい
01:14:53おい和樹
01:14:55またかよ
01:14:57すまん
01:14:58運ぶの手伝ってくる
01:15:00分かったよ
01:15:01じゃあ俺行くね
01:15:03うん
01:15:04大丈夫か
01:15:11そろそろお開きですかね
01:15:13今回は引き分けだな
01:15:15白雪も休む
01:15:17ああ
01:15:18はいそうします
01:15:19一応禅にも伝えてきてくれるか
01:15:22後で不適されても困るからな
01:15:24大いにあるね
01:15:26分かりました
01:15:29しかしなんだな
01:15:33白雪はお前さんに
01:15:36惚れてんのか
01:15:39俺に聞いてどうする
01:15:41そんな気がしたんだけどよ
01:15:43だからってな
01:15:45まあ
01:15:46確かにそれをお前さんに聞くのは違うか
01:15:49からかいやがっておっさん
01:15:52ならどうなんだ
01:15:54お前さんは
01:15:57お前さんは
01:16:06惚れてるよ
01:16:07挑めん
01:16:11嘘嘘
01:16:12言ってみただけ
01:16:14おっさん
01:16:16そうか
01:16:17そりゃまた
01:16:19まあ
01:16:20若者はそうこなきゃな
01:16:27それじゃ先に休ませてもらうぞ
01:16:30風邪ひくなよ
01:16:38そこで何してんだ
01:16:40まさかさっきの聞いて
01:16:52キキと白雪の上で
01:16:55俺たちは下の部屋を借りたからな
01:17:00いいな
01:17:01何かあったらすぐ俺を呼べよ
01:17:03はい
01:17:04心配しないで
01:17:08それは断る
01:17:10それじゃな
01:17:12もう少しだけ一緒にいてくれないかな
01:17:43あのな
01:17:45そういうことは早く言え
01:17:49はい
01:17:58城に戻ったら
01:18:00溜まってる書類を片付けないとな
01:18:02視察の調整も
01:18:07どうかしたのか
01:18:09そんなことがあったのか
01:18:12そりゃその場にいたかったな
01:18:19悪い
01:18:20つい長いしすぎた
01:18:22お前といると時間を忘れる
01:18:25あ ゼン
01:18:27私 ゼンに借りた時計
01:18:30ああ そうだ
01:18:32ゼンに借りた時計
01:18:34ゼンに借りた時計
01:18:37ゼンに借りた時計
01:18:38ああ それなら
01:18:44ごめん
01:18:45ちゃんと返すって約束したのに
01:18:48いや 気にしなくていい
01:18:50だけど
01:18:53時計もお前も
01:18:55今こうして帰ってきてくれたからな
01:18:58俺はそれでいい
01:19:01白雪
01:19:02タンバルンでのこと
01:19:04また聞かせてくれるか
01:19:06うん
01:19:07まだ話したいことがたくさん
01:19:11少しずつでいいぞ
01:19:13グライネスに戻ってからも時間はあるからな
01:19:17それと白雪
01:19:19俺からお前に伝えたいことが
01:19:22白雪
01:19:36おやおや
01:20:072はこれで全部だな
01:20:09ああ
01:20:10白雪
01:20:17その
01:20:19ちょっと父親面してもいいか
01:20:21はい 父さん
01:20:25自分でちゃんと笑って選べる場所を見つけてるなんてな
01:20:30父ちゃんは誇らしい
01:20:32ありがとうな 白雪
01:20:37白雪
01:20:38王子たち
01:20:40待ったな
01:20:48白雪殿
01:20:53白雪殿
01:20:57なぜ王子
01:21:07当初の約束とはいえ
01:21:09もう一度夜会を開くとはな
01:21:11今回の取り物といえ
01:21:13ラジドの振る舞いにはたびたび驚かされる
01:21:16気に食わないみたいだね 全
01:21:19分かったぞ
01:21:20白雪の笑顔を取られた気分なんだろう
01:21:27でも嬉しそうだったね 白雪
01:21:30ああ
01:21:31悔しいがな
01:21:34お連れしますよ お嬢さん
01:21:40主も身分を伏せて出席するらしいよ 一応
01:21:44おお
01:21:45心強いような より緊張するような
01:21:49さあ 行くわよ
01:21:50やっぱりやめとこうよ
01:21:52なに言って
01:21:53お前たち
01:21:55まさか
01:21:56またよからぬことを考えたのか
01:21:58お前たち
01:21:59お前たち
01:22:00お前たち
01:22:01まさか
01:22:02またよからぬことを考えているのではないだろうな
01:22:05それは
01:22:07兄様だって
01:22:09本当は兄様だって思っているんでしょ
01:22:12白雪さんがずっとこの城にいてくれればいいって
01:22:15思わんな
01:22:18自分のところに留まる白雪殿など
01:22:21つまらん
01:22:32この曲
01:22:33そうだ
01:22:36今宵は白雪殿が選んだものを演奏させている
01:22:41ではラジオ寺 お相手願いますか
01:22:44白雪殿に言われると
01:22:46なにかの勝負事のようだな
01:22:48そうですか
01:22:50お前たち
01:22:52お前たち
01:22:53お前たち
01:22:54お前たち
01:22:55お前たち
01:22:56お前たち
01:22:57お前たち
01:22:58お前たち
01:22:59お前たち
01:23:00そうですか
01:23:02でしたら決着です
01:23:04私たちの関係を変えられたかどうか
01:23:08それはもう
01:23:10白雪殿の勝ちではないのか
01:23:24変な人たちだね
01:23:26離れている方がいいだなんて
01:23:28そうね
01:23:30私たちにはきっとまだわからないんだわ
01:23:37ラジメ 王子みたいだなほんとに
01:23:40なに言ってるんだ 王子が王子に
01:23:44白雪殿のその髪が伸びたら
01:23:46はい
01:23:47見せに来てくれ
01:23:49今度は切らずに
01:23:51ラジオ寺が
01:23:52友人として訪ねて来てくださるなら
01:23:55喜んで
01:23:58そうだな
01:24:00お前たち
01:24:01お前たち
01:24:02お前たち
01:24:03お前たち
01:24:04お前たち
01:24:05お前たち
01:24:06お前たち
01:24:07お前たち
01:24:08お前たち
01:24:09お前たち
01:24:10お前たち
01:24:11お前たち
01:24:12さようなら
01:24:14また会いましょうね
01:24:15また会いましょうね
01:24:16また会いましょうね ラジオ寺
01:24:26行ってしまいましたね
01:24:27行ってしまいましたね
01:24:28行ってしまいましたね うん
01:24:35サカキ お前も下げろ
01:24:38私は 以前しました
01:24:39私は 以前しました
01:24:42だから何なのだ
01:24:48出会いが一つ形を変える
01:24:53知らずにいた熱の在処を
01:25:01溢れてくる想いを手に帯びて
01:25:05また次のページをめくる
01:25:12走り出せばなびく髪
01:25:18澄んだ空泳んでくる
01:25:24行き先ならもう決めた
01:25:29握る手綱熱くなる
01:25:37迷いを打ち消して
01:25:40心動かすのはいつでも君なんだ
01:25:49信じてみたくなる
01:25:52出会いがまた一つ明日を変えてく
01:26:02願い溢れる度に
01:26:04つまり風が吹いて
01:26:10新しいページめくるから
01:26:17誰も知らないのなら
01:26:23一緒に見つけたいよ
01:26:29君が描くページを
01:26:34未来を

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