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7th Time Loop The Villainess
Episode 9 - Episode 12

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00:00:00ローヴァイン閣下に正体がバレないよう 夜会はなんとか乗り切らないと
00:00:07それに どうにかしてカイル王子に薬を飲んでいただきたい
00:00:13治療しなければ近い将来 病床から立ち上がることすらできなくなるんだもの
00:00:22驚いたな
00:00:27こんな薬草畑を管理しているのは 私と似た職業の人間だろうと思ったのだけれど
00:00:38この薬草はどうやって作られたんだ
00:00:43管理しているのは私と似た職業の人間だろうと思ったのだけれど
00:00:50こんばんは 私の同類らしき人
00:00:58ミシェル先生
00:01:13ミシェル先生 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシ
00:01:43シェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシ
00:02:13シェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシェル 私の名前はミシ
00:02:43どう?オーロラ 研究のヒントになったかい?
00:02:49はいとっても
00:02:51それはよかった
00:02:53ごめんなさい先生 わざわざ遠出をしていただいて
00:02:57どうして謝るの?
00:02:59君は私の教え子なんだから 君が見たいものは何でも見せてあげるよ
00:03:06知らないことがあるならば教えてあげる
00:03:09知らないことがあるならば教えてあげる
00:03:12君が自力でたどり着きたいときは邪魔しないけれど
00:03:21三度目の人生で私の先生だった人
00:03:27失礼ですが お名前をお聞かせ願いますでしょうか
00:03:32ああ 驚かせたのならすまないね
00:03:36私はミシェル・エヴァン コヨルから来たものだよ
00:03:41迷われたようでしたら お部屋までご案内いたしましょう
00:03:45優しいね でも私は迷子じゃない
00:03:49そこの女の子に興味があるんだ
00:03:52この方は我が国の…
00:03:53構いませんわ
00:03:58リーシェイル・ムガルド・ベルツナと申します
00:04:01エヴァン様は学者の方でしょうか
00:04:03学者か その言い方が最もシンプルかな
00:04:10その爪 ジェルウッドの樹液だよね
00:04:14染料で着色しているみたいだけど
00:04:18効果にはどんな方法を使ったの
00:04:21立肢層にチビーの加密 ラベド層を加え 二皮と一緒に調合しました
00:04:27起立層を使わないのは気泡を防ぐためかい
00:04:30すべてお見通しなのですね
00:04:33理論上の計算に過ぎないけどね
00:04:37エストマの樹液を混ぜたらどうなると思う
00:04:41もっと強力に固まるかと
00:04:44ですがあくまで仮説です
00:04:47結果がどうなるかは検証しなくては
00:04:50君はとってもいい子だね
00:04:53叶うことならば私の教え子にしたいくらいだ
00:04:55よろしければ滞在なさっている間だけでも
00:04:58いろいろとご教授いただけないでしょうか
00:05:01ああ かまわないよ
00:05:04ありがとうございます
00:05:06ではエヴァン様は私の先生ですね
00:05:09先生か
00:05:11なんだか面白いな
00:05:15まさか この人のことをまた先生と呼べる日が来るなんて
00:05:19ところで我が教え子
00:05:22この畑の薬草は私の専門分野とは少し外れているようなので
00:05:27あくまで推測だけれど
00:05:30ひょっとして君はカイルに一服盛るつもりかな
00:05:39ディーシャ殿
00:05:41お前は何をしているのか
00:05:44お前は何をしているのか
00:05:47ディーシャ殿
00:05:49一日に二度もお目にかかる幸運が訪れようとは
00:05:53どうかお気遣いなく
00:05:55お心のままに
00:05:57ではお言葉に甘えて
00:06:00ニーセル
00:06:02お前は一体何をしているんだ
00:06:04すごい子を見つけたんだよ
00:06:06カイルも会いたいかなって
00:06:08このお方は皇太子殿下の婚約者殿だぞ
00:06:12あれ そうだったの
00:06:13でもこの子私の教え子になったんだよ
00:06:19彼女の調薬したものがカイルに効きそうなんだ
00:06:23調薬
00:06:25私の専門外だったけど
00:06:27これはカイルで実験するべきだと思ってね
00:06:30先生 一刻の王子殿下をお相手に実験はダメです
00:06:34あれ 失敗したかな
00:06:37常識というのは難しいね
00:06:39でも私は心の底からカイルに治ってほしいと思っているよ
00:06:45分かった
00:06:47よろしいのですか
00:06:49我が国一々の学者が試したいと言っている薬
00:06:53もとより
00:06:55病を克服するためなら
00:06:57あらゆる手段を尽くす覚悟です
00:07:01では早速準備いたします
00:07:10こちらです
00:07:13実はこの薬には一つだけ問題がありまして
00:07:18お聞かせください
00:07:21この薬は
00:07:25お味がとてもまずいのです
00:07:28お味がとてもまずい
00:07:31なんだ そんなことか
00:07:33カイルなら大丈夫だよ
00:07:35何しろとても強い子だし
00:07:36真面目で努力家だし ね
00:07:39リーシャ殿
00:07:41これが僕に与えられた試練だというのであれば
00:07:45全身全霊をもって挑むだけです
00:07:49そうだ 私が飲ませてあげよう
00:07:52先生 ダメです
00:07:54せめてお水を用意してから
00:08:02大丈夫ですか
00:08:03大丈夫です
00:08:05ねえねえカイル どんな味?
00:08:08どんな味がする?
00:08:10苦味と酸味の入り混じった中
00:08:13まるで馬小屋のような独特の匂いが襲い来る
00:08:17さらに飲み干した後の妙な甘みが
00:08:20舌に絡みついてぬるぬると
00:08:23実況は大丈夫ですから
00:08:25すみません お水を
00:08:27はい
00:08:29ほら もうひとつ
00:08:30先生
00:08:38ところで我が教え子
00:08:40お迎えが来るまでの間 これでも見るかい?
00:08:51先生 これは
00:08:53私の研究記録だよ
00:08:55カイルには難しすぎる
00:08:57誰にも理解できないって言われてしまったけど
00:09:04やっぱりとても興味深い子だな
00:09:14リーシェは本当に
00:09:16この薬品が嫌いだね
00:09:23おまけ
00:09:25おまえは賢い子だ
00:09:28欠点をあげるとすれば
00:09:30その知識や技術を
00:09:32人を幸せにすることにしか使いたがらないという点かもね
00:09:37私は他人の幸せをおまえが決めるのは間違っていると思うよ
00:09:43毒薬として生まれた者の存在意義は
00:09:46役目通りに人を不幸にすることじゃないかな
00:09:49毒薬には本当に誰かを幸せにすることはできないのですか?
00:09:55誰かを不幸にするために生まれたなんて
00:09:58その決めつけこそが先生らしくありません
00:10:02心配しなくても
00:10:04この薬品はまだ完成しないよ
00:10:07出来上がってはいるけど
00:10:09実証に必要な人材が手に入らない
00:10:12この薬品を私が望んだ通りに使ってくれる
00:10:15そんな人間がいないんだ
00:10:19私と先生は
00:10:22あの薬品のことでどうしても分かり合えなかった
00:10:27先生は探していたような人に出会えたのかしら
00:10:34失礼いたします
00:10:36リーシュ様、お迎えが
00:10:40リーシュ
00:10:42リーシュ
00:10:44リーシュ、帰るぞ
00:10:46アルナルド殿下
00:10:48何故殿下がこちらに
00:10:57こちらはミシェル・エヴァン先生です
00:10:59とても白色なお方で
00:11:01滞在中に色々と教えて頂けることになりました
00:11:06ご紹介に預かり光栄だな
00:11:08私もここは一つ
00:11:10よそ行きの顔をしておこうか
00:11:14こんばんは
00:11:16あなたがこの国の皇太子様かな
00:11:19私たちが国立図書館に立ち入るのを許してくれたそうで
00:11:23どうもありがとう
00:11:25奇伝が知識を妻と共有する上で必要なものがあれば
00:11:29こちらから提供する
00:11:31何なりと言うがいい
00:11:34では遠慮せずに色々お願いさせてもらおう
00:11:40どうして急にお迎えに
00:11:41帰るついでだ
00:11:43いつもこんな時間まで動き回っているのか
00:11:46作業に夢中になってしまうとつい時間を忘れてしまって
00:11:51ですが昼まで寝ているのでご心配なく
00:11:57ほら
00:12:04それでも使え
00:12:06懐中時計なんて貴重なもの
00:12:08構わない
00:12:10持ち運びも容易なおかげで
00:12:12戦場では重宝した
00:12:14戦場でとは作戦上のお話でしょうか
00:12:18ああ歴史が浅いというだけで疑うものも多いが
00:12:22正確に時を刻む道具だ
00:12:25殿下は新しい技術を柔軟に取り入れている
00:12:31この薬品を私が望んだ通りに使ってくれる
00:12:35そんな人間がいないんだ
00:12:37なんだ
00:12:39ああいいえ
00:12:41それではお言葉に甘えてお借りします
00:12:44そういえば
00:12:46私の薬学の師だった方も重宝なさってました
00:12:50お前の師
00:12:52はいレンファ出身の本当に凄い屈指でした
00:12:56あの男はお前の師と比べてどうなんだ
00:12:59ミシェル先生は屈指ではないのです
00:13:01研究に薬品を使うので知識もお持ちですけど
00:13:05では一体何者なんだ
00:13:08この世界の様々な物質を研究して
00:13:11新しい物質を生み出す
00:13:13そんな学者の方です
00:13:15新しい物質を生み出すだと
00:13:18ミシェル先生の場合
00:13:20黄金を生み出すことが目的ではないそうですが
00:13:23最も近い名称で言うと
00:13:25黄金を生み出す
00:13:27黄金を生み出す
00:13:28ですが最も近い名称で言うと
00:13:31こんな呼び方になります
00:13:35錬金術師と
00:13:46今夜の夜会
00:13:48ローヴァイン閣下に私がルーシャスだとバレないよう
00:13:51上手く立ち回らないと
00:13:55リーシェ様 お手紙が届きました
00:13:58ありがとう
00:14:02ミヒャエラ様
00:14:07完成は1ヶ月後とお伝えいたしましたが
00:14:11ガルクハインに来ている
00:14:13コヨルの職人に依頼できましたので
00:14:15大幅に脳筋を短縮できるでしょう
00:14:18職人が変わるだけで
00:14:20そんなに差が出るなんて
00:14:21綺麗
00:14:23綺麗
00:14:50殿下
00:14:52うんざりしていらっしゃるのがお顔に出てますよ
00:14:55出しているんだ
00:14:56問題ない
00:14:59アルノルト殿下
00:15:02私のためにこのような場を設けていただき
00:15:05もったいない限りです
00:15:07リーシェ殿
00:15:08今宵のあなたも何と美しいことが
00:15:11ありがとうございます
00:15:13その後体調はいかがですか
00:15:16おかげさまでだいぶ楽になりました
00:15:19それは何よりです
00:15:20アルノルト殿下
00:15:22私はご夫人方とお話をしてまいります
00:15:25ではカエル殿下
00:15:27楽しんでくださいね
00:15:34ご挨拶は終わったし
00:15:36最低限の責務は果たしたわね
00:15:39あとは
00:15:45さて
00:15:46集中しましょう
00:15:47集中しましょう
00:16:17見つけた
00:16:19久しぶりだけど
00:16:20うまくできたわ
00:16:225度目の人生での経験が
00:16:24こんなところで役に立つなんて
00:16:34このまま集中を切らさずに
00:16:37ローヴァイン閣下から逃げてること
00:16:40誰にも悟られないように
00:16:42ごきげんよう
00:16:44お目にかかれて光栄ですリーシェ殿下
00:16:47こちらこそ
00:16:49ご挨拶できましたこと
00:16:50嬉しく思いますベールマン様
00:16:53母から話を聞き
00:16:55お会いできるのを楽しみにしておりました
00:16:58お母様と言いますと
00:17:00先日
00:17:01母の店のお客様になってくださったそうで
00:17:10もしかして
00:17:13私はこの店の店主
00:17:14ミハイラ・ローレ・ベールマンと申します
00:17:18私は石を選んだだけで
00:17:20お買い求めになったのは
00:17:22アルノルト殿下ですよ
00:17:24アルノルト殿下が女性に宝石を
00:17:27私もびっくりしたわ
00:17:30そういえば
00:17:32指輪の納期が大幅に短縮されると伺いました
00:17:35なんでも
00:17:37コヨルの職人にお願いできたからとのことでしたが
00:17:40そこまで変わるものなのですか
00:17:41コヨルの宝石職人は
00:17:43卓越した技術を持っていますからね
00:17:46繊細な細工を施す速度が違うのです
00:17:49まあ
00:17:51さすがは宝石や金銀の三質国ですね
00:17:56ローヴァイン閣下は立ち止まってるわね
00:18:07アルノルト殿下
00:18:09どうか
00:18:11我がコヨルに力を貸していただけませんか
00:18:15金銭や医療等の支援ではなく
00:18:18軍事の上で
00:18:20ガルクファインにご支援いただきたい
00:18:23ご存知の通り
00:18:25コヨルに軍事力はほとんどありません
00:18:27我が国は
00:18:29宝石や金銀を提供することで
00:18:31存在することを許されています
00:18:34周辺国からは
00:18:36その気になれば
00:18:38いつでも滅ぼせると嘲されながら
00:18:40私はその境遇から抜け出し
00:18:42民を守る手段を手に入れたいのです
00:18:46つまり
00:18:48コヨルはガルクファインと名役を結びたいと
00:18:51おっしゃる通りです
00:18:55何を言い出すのかと思えば
00:18:58了弱な体を押して
00:19:00縁路はるばる訪ねてきた目的がそれか
00:19:05平和ぼけした王族に存在感を持つ
00:19:07存在価値があるのかは疑問だな
00:19:12仮に話を進めるとして
00:19:14コヨルは我が国に何をもたらすつもりだ
00:19:18宝石と金銀を
00:19:20最優先で輸出するとお約束しましょう
00:19:23我が国の財産を都会視してでも
00:19:27駄目ですカイル王子
00:19:29あなたは嘘をつくのには向いていない
00:19:32笑わせるな
00:19:34俺が貴様の立場なら
00:19:35その条件には必ず適応期間を設ける
00:19:39最大の財源である宝石を
00:19:41利益を無視して提供し続けるなど
00:19:43不可能だからな
00:19:46それは
00:19:48貴様がそんな提案をしてきた理由は明白だ
00:19:52コヨルの鉱物資源は
00:19:54もはや枯れようとしているのだろう
00:19:58そうだったのね
00:20:00しかし消せないな
00:20:02お前の行動は無効という他にない
00:20:09私の命は
00:20:11きっとそれほど長くないでしょう
00:20:15我が王家には
00:20:17新しい命が生まれてくる
00:20:20その子の未来のためにも
00:20:22私は
00:20:24私は
00:20:26私は
00:20:27その子の未来のためにも
00:20:29そして自国民のためにも
00:20:31
00:20:33私にできることをしなくてはならない
00:20:36私が調べたところ
00:20:38アルノルト殿下は
00:20:40民に配慮し
00:20:42手を差し伸べる政治を行っておられます
00:20:44起伝であれば
00:20:46話にならないな
00:20:48お待ちください
00:20:50お願いしますアルノルト殿下
00:20:52どうか
00:20:54コヨルを
00:20:55何か思い違いをしているようだな
00:21:00他国と手を結ぶよりも
00:21:03侵略して支配下に置く方が
00:21:05俺の性には合っている
00:21:16今から5年後
00:21:18皇帝となったアルノルト殿下が世界に戦争を仕掛け
00:21:22コヨルはガルクハインと戦うことになる
00:21:29そして
00:21:31多くの命が
00:21:35でも
00:21:37カイル王子がアルノルト殿下に対し
00:21:39同盟を提案した
00:21:41これは
00:21:43未来を変える歴史の分岐点になるわ
00:21:47ウェルスナー
00:21:48僕はこの国を守りたい
00:21:51そのためならば
00:21:53手段は選ばないつもりだ
00:21:56それが
00:21:58死に損なって生まれてきた僕に課せられた
00:22:01最大の責務だろう
00:22:07カイル王子は
00:22:09同盟を結ぶためなら
00:22:11ガルクハインの続国になる覚悟なのかもしれない
00:22:14だけど
00:22:15それでは支配者が変わるだけ
00:22:18対等な関係を築けなければ
00:22:23でも
00:22:25そんな方法
00:22:46何かあったの?
00:22:53取り付く島もなかった
00:22:55皇太子様のことかな
00:22:59他国と手を結ぶよりも
00:23:01侵略して支配下に置く方が
00:23:04承認あっているそうだ
00:23:07ええ
00:23:09彼はそんなことを
00:23:15考えたのか
00:23:17確かに
00:23:19彼は
00:23:21彼の
00:23:23思い出を
00:23:25見つけた
00:23:27彼は
00:23:29彼の
00:23:31思い出を
00:23:33見つけた
00:23:35彼は
00:23:37彼の
00:23:39思い出を
00:23:41見つけた
00:23:42彼は
00:23:44彼の
00:23:46思い出を
00:23:48見つけた
00:23:50彼の
00:23:52思い出を
00:23:54見つけた
00:23:56彼の
00:23:58思い出を
00:24:00見つけた
00:24:02彼の
00:24:04思い出を
00:24:06見つけた
00:24:08彼の
00:24:10思い出を
00:24:12見つけた
00:24:14彼の
00:24:16思い出を
00:24:18見つけた
00:24:20彼の
00:24:22思い出を
00:24:24見つけた
00:24:26彼の
00:24:28思い�合いを
00:24:31見つけた
00:24:33彼の
00:24:35思い出を
00:24:38何度も
00:24:40見て Bertrand
00:24:42恐ろしいのは当然だ
00:24:46私の息子は 先の戦争で命を落とした
00:24:51勇敢に戦った息子を 誇らしく思う
00:24:56だが その誇らしさと同じくらい
00:25:01私は息子に生きていて欲しかった
00:25:04ローバイン君か
00:25:07戦争とは 誰かの未来を奪い 奪われるものだ
00:25:12その恐怖を克服するには 立ち向かうしかない
00:25:17立ち向かうとは
00:25:20自分の願い 感情を否定しないこと
00:25:25そして それを糧にして前へ進むことだ
00:25:30自分にできることは何か
00:25:33それを見極めなさい
00:25:38ありがとうございます ローバイン閣下
00:25:40ではまた 後ほど
00:25:47もう戦争でなんか死にたくない
00:25:50小夜にも滅んでほしくない
00:25:53でも それだけじゃない
00:25:56他国と手を結ぶよりも
00:25:59侵略して支配下に置く方が 俺の性には合っている
00:26:04あなたはそんなお方ではないと
00:26:07アルノルト殿下ご自身にも 知っていただきたい
00:26:14諸君らの訓練を 特別にご覧いただくことになった
00:26:20この国の皇太子であらせられる アルノルトハイン殿下だ
00:26:26どうしてアルノルト殿下がここに
00:26:38どう考えてもバレているわ
00:26:43訓練生たちの動きを見たい
00:26:47これはひょっとして 見逃してくださる流れなのでは
00:26:53そんなわけがなかった
00:26:56で お前は一体 ここで何をしている
00:26:59えっと…
00:27:02皇太子殿下におかれましては ご機嫌うるわしゅう
00:27:08一階の候補生にじきじきの大声掛け 驚悦至極に存じます
00:27:14ほう お前が俺の思っている人物でないなら
00:27:19俺が直接触れても構わないということになるが
00:27:30ほら 早く反論してみろ
00:27:34アルノルト殿下 一旦離れてください
00:27:37断る
00:27:39このままだと誰かに見られますよ
00:27:41問題があるのか
00:27:43大ありです
00:27:45どういった点が
00:27:47翻訳者の方がいらっしゃるのでは
00:27:52もういるの
00:27:54そうでしょ そうでしょ
00:27:56とはいえ ただの騎士だ
00:27:59騎士候補生がずいぶんと無礼な口を聞くじゃないか
00:28:03申し訳ありません
00:28:06何に対しての謝罪だかわからないな
00:28:09何をしたのか自分の口でちゃんと言え
00:28:14わ 私は単走してまで殿下に溜まったまま
00:28:18騎士候補生の訓練に潜り込んでいました
00:28:21誠に申し訳ありません
00:28:23上出来だ
00:28:24だが なぜこんな真似をしている
00:28:29だって
00:28:31あなたが考案した訓練を
00:28:34私だって受けてみたかった
00:28:42続けるには条件がある
00:28:45しっかりと休養をとれ
00:28:47それと くれぐれも性別を悟られるな
00:28:50守れるか
00:28:52はい ありがとうございます
00:28:56そんなにこの訓練を受けられるのが楽しいのか
00:29:00はい アルノルト殿下が考案された訓練は
00:29:04とても素晴らしいです
00:29:06騎士を大切に育てるという思いが伝わってきます
00:29:10人材は国の財産だからな
00:29:12だけど その騎士たちを未来で戦場に送り込むのは
00:29:19カイル殿下とのお話を聞いてしまいました
00:29:23だろうな
00:29:25お前の考えていることは およそ予想がつく
00:29:29コヨルと名役を結ばせるべく
00:29:32俺を説得しようとしているのだろう
00:29:35コヨルと名役を結ばせるべく
00:29:38俺を説得しようとしているのだろう
00:29:40だが 国力を失ったあの国に価値はない
00:29:44いずれ滅ぶのを待つだけの国に
00:29:47どこがとどめを刺すかというだけの話だ
00:29:51アルノルト殿下は時々とても嘘つきですね
00:29:57お前が俺についてどう考えるかは勝手だが
00:30:01覚えておけ
00:30:03戦争はこの国にとって非道な選択でもなんでもない
00:30:07ただの政治手段のひとつだ
00:30:21カイル王子との最初の出会いは 承認だったとき
00:30:29雨の中 荷物を守りながらの道中は苦労した
00:30:33物資の乏しい我が国は
00:30:35あなた方承認に支えられ
00:30:37生活を守ることができている
00:30:40僕はあなた方に尊敬の念と感謝を捧げたい
00:30:45王族でありながら
00:30:47様々な立場の人に敬意を払ってくださるお方だった
00:30:53二度目に出会ったのはクスジ人生のとき
00:30:56そのときも心を尽くして接してくれた
00:30:59そして三度目は
00:31:02研究資金は僕が土に掛け合う
00:31:05お前たちならば
00:31:06結果を出すとわかっているんだ
00:31:09必ず首を縦に振らせてみせる
00:31:13うまくいったのか
00:31:16おめでとう
00:31:17何よりも
00:31:18お前たちにとっては最高だった
00:31:21うまくいったのか
00:31:24おめでとう
00:31:25何よりも
00:31:26お前たちの頑張りが報われたことが
00:31:29僕は本当に嬉しい
00:31:35そんなカイル王子だからこそ
00:31:38私は
00:31:45殿下には今日から
00:31:47こちらの眼薬も合わせてお飲みいただきます
00:31:50お味は同じくらいまずいですが
00:31:53この体がまともに動くようになるのであれば
00:31:56どうということはありません
00:32:02カイル殿下
00:32:03実は先日の夜会で
00:32:05アルノルト殿下とお話しされていたことを
00:32:08偶然耳にしてしまいました
00:32:12恥ずかしいところをお見せしました
00:32:14本来ならば
00:32:15あの時点で帰国するのが礼儀
00:32:17ですが
00:32:18僕は諦めるわけにはいかない
00:32:21危険だとはお考えにならなかったのですか
00:32:24戦時中
00:32:25アルノルト殿下が
00:32:26敵大国の王族の首を跳ね落としたことは
00:32:29ご存知ですよね
00:32:33アルノルト殿下のことは
00:32:34戦火から政策に至るまで
00:32:36徹底的に調べました
00:32:39巧妙にカモフラージュされているようですが
00:32:42内政における国民への配慮は
00:32:44彼の意向が働いているとみて間違いない
00:32:48さきの戦争で
00:32:49敵国の王を殺したのも
00:32:51河魂を残さないための
00:32:53ある種の慈悲だったのではないかと
00:32:55そう考えています
00:32:58それに
00:32:59事実
00:33:01殿下が残虐な方であっても
00:33:04僕の取るべき行動は変わりません
00:33:10お願いがあります
00:33:11カイル王子
00:33:14どうかまずは
00:33:15私とささやかな同盟を結んでいただけませんか
00:33:19同盟とは
00:33:21アルノルト殿下を説得するために
00:33:25あなたの力が必要なのです
00:33:39ありがとうございます
00:33:41どれもこれも
00:33:42興味深いものばかりでした
00:33:45君は勉強が好きなんだね
00:33:47はい、とても
00:33:49新しいことを学ぶのは
00:33:51どんなことでもワクワクします
00:33:53世界がどんどん広がって
00:33:55昨日までの景色すら違って見えますから
00:34:00今確信したよ
00:34:03君はお妃様なんかに向いてない
00:34:07先生
00:34:09私のところに来ればいいのに
00:34:12そうすれば
00:34:13君の知らないことを何でも教えてあげるよ
00:34:16お誘いありがとうございます
00:34:18ですが
00:34:19私はアルノルト殿下にとつぐみですので
00:34:23アルノルトハインか
00:34:26君が彼に惹かれるのはわかるよ
00:34:30私も
00:34:31彼には興味があるんだ
00:34:35彼はカイルのお願いを断ったらしい
00:34:37その時の断り文句がとても私好みでね
00:34:41アルノルトハインなら
00:34:43とても効果的に使ってくれるような気がするよ
00:34:46私が作り出し
00:34:48火薬と名付けた薬品を
00:34:53ずっと探していた
00:34:55まさかこの国で出会えるとは思ってなかったんだよね
00:35:02殿下はああ見えて
00:35:04すごくお優しい方なのです
00:35:06カイル殿下に何かひどいことをおっしゃったのだとしても
00:35:10おそらく本意ではありません
00:35:12ねえリシェ
00:35:13彼に会わせてくれない?
00:35:15もちろんです
00:35:17近いうちにお時間を作っていただけないか
00:35:20お願いしてみますね
00:35:21それなら今から会いに行こう
00:35:23殿下は大変お忙しい方なので
00:35:25給料は
00:35:26君の言う通り優しい人なら
00:35:28きっと許してくれるよね
00:35:31それは
00:35:32わかるよ
00:35:33本当は私に会わせたくないんだろう
00:35:42君は
00:35:44火薬がどんなものか
00:35:46尋ねないんだね
00:35:54先生から火薬について聞かされたのは
00:35:57三度目の人生の時
00:36:00どうしても
00:36:01実験をやめていただけないんですね
00:36:05ごめんねリシェ
00:36:07そのために
00:36:08たくさんの人が命を落としてもですか
00:36:11人間が生み出したるものは
00:36:13正しく使われなくてはいけない
00:36:17この君界には問題がある
00:36:21それはつまり
00:36:22正しさなんて
00:36:24誰にも定義できないということだよ
00:36:31私のこの火薬を正しく使えば
00:36:34きっと世界は簡単に壊れる
00:36:37でもそれは
00:36:38本当に間違いなのかな
00:36:42自分が生み出したものが
00:36:44世界をどんな風に変えるのか
00:36:47それを見てみたいと願うことは
00:36:50そんなに悪いこと?
00:36:54先生
00:37:01さようなら
00:37:03私の教え子
00:37:07願わくは
00:37:08君の人生が君にとって
00:37:11正しきものでありますように
00:37:17私は
00:37:19火薬を受け入れることができなかった
00:37:23世界をひっくり返してぐちゃぐちゃにする
00:37:26そんな大たる資格を持つ人間を
00:37:29ずっとずっと探していたんだ
00:37:32アルノルト・ハインのような
00:37:44なんとかして
00:37:45コヨルとガルク・ハインの
00:37:47友好関係を築く方法を
00:37:49それに
00:37:50ああなってしまったらミシェル先生は
00:37:53手段を選ばずアルノルト殿下に
00:37:55近づこうとするはずだわ
00:37:57そうなれば殿下は火薬を戦争に
00:38:04テオドール殿下
00:38:07バレたんだってね
00:38:09ダンソ
00:38:12申し訳ありません
00:38:14君が兄上を騙し切れても複雑だったから
00:38:18別にいいけど
00:38:20それにしても情報がお早いですね
00:38:23僕の進化は優秀だからね
00:38:26兄上に起きたことは
00:38:28どこにいてもすぐに分かるよ
00:38:30完璧な情報も教えているんだ
00:38:33兄上のことだけじゃない
00:38:35義理の姉を送り込むんだ
00:38:37騎士候補生の素性も事前に調べてある
00:38:40何かあったら兄上に申し訳が立たないだろ
00:38:45ありがとうございます
00:38:47別に君を心配しているわけじゃないよ
00:38:50これは兄上のためなんだからね
00:38:53分かりました
00:38:59ところで
00:39:00殿下に一つお願いがあります
00:39:04優秀な進化の方々を
00:39:06少しの間お借りできないでしょうか
00:39:10それは兄上の役に立つことなの?
00:39:13いいえ
00:39:14むしろアルノルト殿下への反逆です
00:39:19いいね
00:39:20面白そうだから乗ってあげる
00:39:23では交渉成立ですね
00:39:42お前が生まれてきたせいで
00:39:44私の妻は死んだのだ
00:39:47だからお前は償わなくてはならない
00:39:51私たちを不幸にするために生まれてきた
00:39:54蝉波め
00:39:59空腹の時も
00:40:01寂しい時も
00:40:03学問は私を受け入れてくれた
00:40:07知識はスルスルと頭に入り
00:40:10体に馴染む
00:40:12息をして
00:40:14水を飲むのと同じ
00:40:16この子供は私の才能を受け継いでいる
00:40:20私の代わりに存分に使え
00:40:23研究所に入れられてからは
00:40:25世界が広がった
00:40:28知りたいと願い
00:40:30実験を重ねれば
00:40:32それは必ず答えてくれた
00:40:35一体どうなっているんだ
00:40:38人を殺す薬品を作るのに
00:40:41これほど長けているとは
00:40:44しばらくして戦争が始まり
00:40:47あらゆるものが焼かれ
00:40:50研究所の錬金術師も
00:40:53父を含め皆
00:40:55命を落とした
00:41:01それが生み出されたのは偶然だった
00:41:04何もかも破壊する力を持った薬品
00:41:15それこそが火薬だった
00:41:20やはりお前は死神だな
00:41:24父の言う通り
00:41:26私は誰かを不幸にするために生まれてきたらしい
00:41:45かつての私はミシェル先生を説得できなかった
00:41:55先生
00:41:59やあリーシュ
00:42:01彼に合わせてくれる算段はついたかな
00:42:06先生は本当にアルナルト殿下に
00:42:09火薬を渡そうつもりですか
00:42:13毒として生み出されたものは
00:42:16その使命を全うしてこそ意義がある
00:42:21どんなものも
00:42:23生み出された意義を果たさなくてはならないんだよ
00:42:28私の存在もそれと同じだ
00:42:31世界をかき乱すために生まれてきた人間は
00:42:34その使命に沿って動かなければならない
00:42:37三度目の人生でも先生は同じ言葉を
00:42:42そのために
00:42:44たくさんの人が命を落としてもですか
00:42:47そうだよ
00:42:49火薬の存在意義は
00:42:51人を不幸にすることだ
00:42:58ごめんねリーシュ
00:43:00君に意地悪があったかもしれない
00:43:04ごめんねリーシュ
00:43:06君に意地悪が言いたいわけではないんだ
00:43:09それだけは本当だよ
00:43:15これは私の使命なんだ
00:43:22きっと先生は
00:43:24どんな手を使ってでも
00:43:26殿下に火薬を
00:43:29おやすみ リーシュ
00:43:34このままでは
00:43:36私は先生を止められない
00:43:45国力を失ったあの国に価値はない
00:43:48いずれ滅ぶのを待つだけの国に
00:43:51どこがとどめを刺すかというだけの話だ
00:43:54お願いがあります カイル王子
00:43:58どうかまずは
00:44:00鮮やかな同盟を結んでいただけませんか
00:44:04コヨルが滅ぶ未来を避けるため
00:44:07私はカイル王子と同盟を結んだ
00:44:10けれど
00:44:12アルノルトハインなら
00:44:14とても効果的に使ってくれるような気がするよ
00:44:18私が作り出し
00:44:20火薬と名付けた薬品を
00:44:24ミシェル先生の目的は
00:44:26火薬が世界にどれほどの影響を与えるかを知ること
00:44:30そのために先生はきっと
00:44:32アルノルト殿下に火薬の力を示そうとなさるはず
00:44:37何としても先生の実験を止めなくては
00:44:57はあ
00:45:11レッドホタルだわ
00:45:13なんて綺麗なの
00:45:26
00:45:45こ こんばんは
00:45:48ああ
00:45:57これは何だ
00:45:59ホタルです
00:46:01ホタル
00:46:05お前が駆除を望むなら
00:46:07そのように命令するが
00:46:09え なぜ
00:46:11ホタルというとつまりは虫だろう
00:46:14確かに虫ですが
00:46:15むやみに駆除してはダメです
00:46:18人間を含めたどんな生き物も
00:46:20大きな循環の中にいるのですから
00:46:26それに
00:46:30ねえ とっても綺麗
00:46:38そうだな
00:46:44変な感じだわ
00:46:46私がいろいろと悩んでいるのは
00:46:49殿下に起因するものばかりなのに
00:46:57何だか 殿下の方にばかり飛んでいませんか
00:47:01だったらこちらに来ればいい
00:47:04そうですよね
00:47:06これくらいなら
00:47:10おい まさか
00:47:27ああ
00:47:45アルナルト 天下
00:47:48あ あの
00:47:52驚かせてしまったのなら
00:47:54ごめんなさい
00:47:56ですが その
00:48:00ご存知ですよね
00:48:02これくらいの距離なら問題なく飛び移れること
00:48:08そうだな
00:48:10何せ城のバルコニーから地面に飛び降りるくらいだ
00:48:14なら どうして
00:48:19分かっていても
00:48:21反射的に動いてしまったのだから仕方ない
00:48:46ありがとうございました
00:48:49そもそも一度廊下に出て扉から入ってくればよかっただろう
00:48:55扉から
00:48:57扉から
00:48:59確かに
00:49:02お前が祭壇を突っ切ろうとするのはあの時と同じだな
00:49:06何のことだか
00:49:11ところでどうして剣をお持ちに
00:49:15ホタルの光を
00:49:17松明の明かりと錯覚した
00:49:22言われてみれば
00:49:24戦場で見る松明に似ているわ
00:49:30戦争の記憶は
00:49:32この人の中に色濃くねすいている
00:49:44本当に綺麗な瞳
00:49:52この目は父親と同じ色だ
00:49:55俺が父帝の血を引いている証でもある
00:49:59子供の頃は
00:50:01いっそ両目ともえぐり出してしまいたいと思っていた
00:50:05でも
00:50:07父親は
00:50:10子供の頃は
00:50:12いっそ両目ともえぐり出してしまいたいと思っていた
00:50:15天下
00:50:17これは
00:50:19お前にそんな眼差しを向けられるようなものではない
00:50:25アルノルタ天下とお父君には
00:50:27そこ知れないほどの深い確実が
00:50:33この城に来た日
00:50:35お前はこの国に憧れていたと言っていたな
00:50:39俺には
00:50:41お前が立っ飛ぶものを同じように感じることはできない
00:50:45虫の光は天下に見え
00:50:47ここから見下ろす都の景色は
00:50:50忌々しいものに感じられる
00:50:53父帝から受け継いだ瞳のせいか
00:50:56少年のせいか
00:50:58いずれにせよ
00:51:00醜悪なことに変わりないな
00:51:06遠くに見える明かりが
00:51:08天下に見えるか
00:51:10蛍の光に見えるのか
00:51:12その価値観は両親から受け継いだものでなく
00:51:16ご自身が見聞きしたことによって得られるものでしょう
00:51:21ならば知ればよいのです
00:51:23この国の美しさや
00:51:25素晴らしい生き物のことを
00:51:28これから先の未来で
00:51:30いくらでも
00:51:32そんなものは必要ない
00:51:34目的のために利用できるものさえあればいい
00:51:37天下?
00:51:39大切に思っていた人間を
00:51:41この手で殺したこともある
00:51:43お前のことも生涯になるようなら
00:51:46斬り捨てるぞ
00:51:48小夜の剣で
00:51:50お前が何を考えているかは知らないが
00:51:53俺にお前を
00:51:55排除させるなよ
00:52:00お約束はできません
00:52:02あなたの妻になろうとも
00:52:04私は私の目指すもののために動きます
00:52:07たとえあなたから斬り捨てられたとしても
00:52:13ですが
00:52:15その時はまたここに帰ってきます
00:52:18何?
00:52:20あなたに斬り捨てられて
00:52:22婚約破棄を告げられても
00:52:24今度は次女の面接を受けて
00:52:26お城に戻ってみせますよ
00:52:29それがダメなら断層して岸に
00:52:32それでもダメなら屈指としてでも
00:52:35このお城に潜り込めそうな技術を習得して
00:52:38何度だってあなたに会いに来ます
00:52:41ですからご安心を
00:52:43私はおとなしく殿下に排除されたりしません
00:52:55私にとってこの瞳は
00:52:57アルノルト殿下の瞳なのです
00:53:01あなた自身にとって
00:53:04何度でも繰り返して伝えたい
00:53:08あなたの瞳は
00:53:10世界で一番美しいと思います
00:53:21もう遅い
00:53:22今日は休め
00:53:26おやすみなさい
00:53:28ああ
00:53:38子供の頃は
00:53:39いっそ両目ともえぐり出してしまいたいと思っていた
00:53:58おやすみなさい
00:54:23こちらをお確かめください
00:54:26本当に小夜の技術は素晴らしいです
00:54:29ありがとうございます
00:54:31それと追加で頼まれていた金属の粉末もこちらに
00:54:36正直驚きました
00:54:38これは私が悲喜にしている紹介でも
00:54:41揃えにくいものですから
00:54:43僕たちは同盟を結んでいますから
00:54:46力を尽くすのは当然です
00:54:48ありがとうございます
00:54:50多くの商人と
00:54:52誠実な関係を築いてきたカイル王子だからこそね
00:54:57アルノルト殿下ともう一度だけ
00:54:59会談のお約束を取り付けました
00:55:02しかし
00:55:03これで本当に説得できるでしょうか
00:55:07分かりません
00:55:08ですがきっと聞く耳を持ってくださるはずです
00:55:12なぜそう言い切れるのですか
00:55:14それはもちろん
00:55:17私はアルノルト殿下の未来の妻ですから
00:55:22アルノルト殿下の未来の妻
00:55:52何だ
00:56:23本日はお時間をいただきありがとうございます
00:56:26あらかじめ言っておくが
00:56:28同じ話を繰り返すつもりはない
00:56:31小夜国との明約にも
00:56:33依然として価値は感じない
00:56:36承知しているつもりです
00:56:38しかし
00:56:39少しはまともな話が聞けるんだろうな
00:56:43もちろんです殿下
00:56:46起用されてはダメ
00:56:48これは承諾
00:56:50これは承諾
00:56:51戦いだ
00:56:53お前も座れ
00:56:55さっさと始めてもらおう
00:56:57その前に殿下
00:56:59今日の私はいつもとどこが違うかお分かりですか
00:57:08耳飾りに腕は
00:57:10首飾り
00:57:12どれも見慣れない
00:57:14俺の前では着けたことのないものだろう
00:57:17おっしゃる通りです
00:57:19これらは全て小夜国で作られた宝飾品です
00:57:23我が小夜は金銀宝石が産出される上
00:57:27一年の半分以上が雪に閉ざされています
00:57:31そういった条件が重なり
00:57:33室内でできる宝飾品工芸が発展し
00:57:37優秀な職人が多く育ちました
00:57:40他の国では加工が難しいものも
00:57:43我が国の職人であれば
00:57:45短時間で成功に仕上げるでしょう
00:57:48これは世界に誇る小夜の宝です
00:58:04ここに宣言する
00:58:19この品に見覚えがありますよね
00:58:21俺のものだからな
00:58:23それがどうした
00:58:26これは
00:58:27待て
00:58:29まさかお気づきになるとは思いませんでした
00:58:34これは殿下が私に貸してくださったものではなく
00:58:38その時計の複製品です
00:58:42アルノルト殿下の時計は
00:58:44宝石店の設備をお借りして
00:58:46部品を鋳造することができました
00:58:49複製したのは小夜の宝飾職人です
00:58:54精巧な金属加工によって作られた歯車やネジ
00:58:58我が国の職人は
00:59:00このように正確に複製し
00:59:02鋳造することができるのです
00:59:04時計という品の素晴らしさを
00:59:06アルノルト殿下の時計に
00:59:08複製することができました
00:59:11時計という品の素晴らしさを
00:59:13アルノルト殿下はすでにご存知です
00:59:16世界的にも希少な時計を
00:59:18大量に所有したいと思われたことは
00:59:21あるいはその技術を応用し
00:59:24他に転じられないかと
00:59:25想像なさったことはありますか
00:59:28歯車やゼンマイを使った技術の研究は
00:59:31すでに始まっています
00:59:33馬がいなくても動く馬車や
00:59:35風がなくても進む船
00:59:38近い未来そんな夢が描けるかもしれません
00:59:42けれどその時
00:59:44それを実現する技術を持つ国は
00:59:46雇えるだけです
00:59:49そしてアルノルト殿下
00:59:51あなたはきっと欲するはず
00:59:54この技術力をガルク範囲へと
01:00:02それで?
01:00:06カイル・モーガン・クレヴァリー
01:00:08キレンは一体何のつもりだ
01:00:12キレンの国が持つ技術が
01:00:14優れたものであることは認めよう
01:00:17確かに我が国に欠けているものだ
01:00:22であればなおさら
01:00:24キレンの甘さには無視図が走る
01:00:28他国の技術を得るために
01:00:30名役など必要ない
01:00:32武力で全てを奪ってしまえば良いのだからな
01:00:36何も考えずにこの場に来たのか
01:00:39我が妻に言われるがまま
01:00:42お飾りの王族として
01:00:45リーシェ
01:00:46お前も同様だ
01:00:48俺がその技術とやらを手にした末に
01:00:51何に使うのかを想像しなかったのか
01:00:56金属加工の技術を工廠に使うこと
01:01:00そのことをご提案いただいた時は
01:01:03お気に召さないのではないかと思いました
01:01:06しかしリーシェ殿は信じていらした
01:01:10未来をより素晴らしいものにするための力を
01:01:13アルノルト殿が望まないはずがないのだと
01:01:18僕自身もアルノルト殿を信じてこの国に来ました
01:01:23あなたは優れた統治者であり
01:01:25戦時においては敵国にすら
01:01:27ある種の敬意を払っている
01:01:30現にこうして台湾の形を取ってくださっています
01:01:34めでたい考え方だな
01:01:37僕が愚かだったのは
01:01:39頼り守ってもらいたいと考えてしまった点です
01:01:43ですがあなたと命約を結びたいと考えた自分の判断は
01:01:47間違っていたとは思わない
01:01:52今夜の持つ学者の知識力と金属加工の技術
01:01:57この二つを持って帰国と共に研究を進めれば
01:02:00リーシェ殿がおっしゃったような未来も
01:02:03えそら事ではないでしょう
01:02:06あなたに信頼していただくために
01:02:09僕は一切を惜しみません
01:02:14お話し中大変失礼いたします
01:02:16アルノルト殿下
01:02:18ご機嫌うるわしいカエル殿下
01:02:21お話し中にも関わらず
01:02:23非礼をお詫びします
01:02:25兄上
01:02:26お邪魔をしてしまい申し訳ございません
01:02:31緊急事態
01:02:33申し訳ございません
01:02:35私は一度駐座させていただきます
01:02:38リーシェ殿下
01:02:40本当にごめんなさい
01:02:42それでは
01:02:46離婚の人間が全員巻かれた
01:02:50最後に確認できたのは3時間前
01:02:53南の17区画の裏通り
01:02:55見失った時の状況は
01:02:57甘い香りがしたらしい
01:02:59目を覚ましたら標的は消息不明
01:03:03つまりミシェルエバーの監視は失われた
01:03:07慌ただしいことだな
01:03:09俺からも詫びよう
01:03:11妻と弟が非礼を働いた
01:03:14いえそれよりも続き
01:03:16オリバー
01:03:25アルノルト殿
01:03:27これは一体
01:03:29何が起きているのか
01:03:31アルノルト殿下
01:03:33アルノルト殿
01:03:35これは一体
01:03:43テオドール殿下
01:03:45分かってる
01:03:46姉上の予想通り
01:03:48あの男は大きなカバンを持っていたらしい
01:03:51すでに貧民街の連中を総動員で
01:03:54その中身を探させている
01:03:56ありがとうございます
01:03:58だけど一つだけ気になったことがある
01:04:02アルノルト殿下ですね
01:04:05いくら第二王子の僕だからって
01:04:08姉上の会議に乱入していい理由はない
01:04:11驚いたようなご様子も見られませんでしたね
01:04:16姉上
01:04:19あの男の居場所が分かったよ
01:04:32先生
01:04:38やあ リーシェ
01:04:51君が見たいものは何でも見せてあげるよ
01:04:55知らないことがあるならば教えてあげる
01:04:58君が自力でたどり着きたいときは邪魔しないけれど
01:05:04君がどんな学者になるのか
01:05:06私はとても楽しみにしているんだよ
01:05:10どうしてそんなに目をかけてくださるのですか
01:05:16私の人生でできそうな良いことが
01:05:19これくらいだからかな
01:05:29先生
01:05:31やあ リーシェ
01:05:36お下がりください
01:05:38この者は18時にジョーカーで恐慌を引き起こすと予告した不審者です
01:05:43彼らの言う通りだよ
01:05:45そうすれば 火薬のことがアルノルト殿下の耳に入ると
01:05:52そうだね
01:05:53それは無関係な人たちだ
01:05:56それは無関係な人々を巻き込む行為です
01:05:59うん わかっているよ
01:06:01先生
01:06:03だってお披露目はこれくらいしないと
01:06:07生み出してしまった者に対して
01:06:09私は責任を取らなくてはならない
01:06:13たとえそれが誰かを不幸にするものだとしてもね
01:06:20私の存在も同じなんだ
01:06:24ごめんね リーシェ
01:06:45私のような人間の言葉など 間に受けるものじゃないよ
01:06:51君を教え子にしたのも 私の気まぐれに過ぎない
01:07:00姉上
01:07:08私は以前先生に尋ねてしまった
01:07:12毒薬には本当に誰かを幸せにすることはできないのですか
01:07:17ん?
01:07:19けれども 尋ねるのではなく
01:07:24先生にとって私は不可能な教え子かもしれません
01:07:29ですが私は断言します
01:07:34毒薬にだって誰かを幸せにすることはできると
01:07:41かつて私の錬金術の先生がおっしゃっていました
01:07:46不確定要素の存在を考慮できなければ 実験は失敗すると
01:07:53あなたがいくら天才的な錬金術師であろうとも
01:07:56想定通りの結果に収まるはずもないのです
01:08:01なぜなら私という不確定要素を 理解できたはずがないから
01:08:08何を?
01:08:17あれは?
01:08:20先生の生み出すものは 毒だけではありません
01:08:24たとえあなたには 人を不幸にするものにしか思えないとしても
01:08:29使い方を変えれば さまざまな意義が生まれる
01:08:33色のついた炎
01:08:36火薬が空で馳せた
01:08:39それが 私のために
01:08:43私のために
01:08:45私が 死ぬために
01:08:48私が 死ぬために
01:08:51私が 死ぬために
01:08:54私が 死ぬために
01:08:57私が 死ぬために
01:09:00火薬が空で馳せた
01:09:03一体何が?
01:09:06私は以前 金属の種類を 簡単に判別する方法を探していました
01:09:12そんな時 ある方に美しいオーロラを見せていただき 思い出したんです
01:09:18金属を火にかけると 美しい光を放つこと
01:09:22そうだね 金属を燃やすと 炎はそれぞれに色が変わる
01:09:27ええ ですが それだけではなかったのです
01:09:32見方を変えれば 炎に色をつける方法も手にしたことになる
01:09:39暗闇に浮かぶ小さな光を 戦火の松明と見るか 火垂るの光だと受け取るか
01:09:46それぞれの物質や事象が持つ意味は 一つではありません
01:09:51火薬も ミシェル先生も
01:09:54誰かを不幸にするためだけの存在なんて あるはずがないのです
01:10:00それを私に分からせるために 君はこんな仕掛けを
01:10:05どうしてそこまで?
01:10:08私が あなたの教え子だからです
01:10:11他者の研究を否定したいなら 反証するための結果を示さなくては
01:10:17君が錬金術師ならば ね?
01:10:21実証しなければ 先生の考えは変えられない
01:10:26だから
01:10:28私は全身全霊をかけて説き続けます
01:10:32どうかその目でご覧ください
01:10:35あなたが生み出したものが あなたが生み出したこと
01:10:39あなたが生み出したものが あなたの知らない価値を発揮する その様を
01:10:50映色反応のことも 火薬の作用も理解していたのに
01:10:56こんな使い道があるなんて
01:11:10君は凄いね リシュ
01:11:13いいえ 凄いのは先生です
01:11:16他にもきっと あなたが言ってくれたことがある
01:11:21あなたが生きてくれたことを 私に伝えてくれた
01:11:26あなたが生きてくれたことを 私に伝えてくれた
01:11:31君は凄いね リシュ
01:11:34いいえ 凄いのは先生です
01:11:37他にもきっと あなたが毒にしかならないと思っていらっしゃるものに 素晴らしい使い道があるはずですよ
01:11:45だってあなたは世界で一番の 天才錬金術師なのですから
01:11:57そうだったのか
01:11:59私はあんな美しいものの源を 作り出すことができていたのか
01:12:06あなたが私を救ってくれたことを 私に伝えてくれた
01:12:13無事に全部分かったわね
01:12:22ありがとうございました
01:12:24ほんと大変だったよ
01:12:27これを皆さんにお渡しいただけますか?
01:12:30これは? 何?
01:12:33火薬の数と仕掛ける場所は 3度目の人生で実験計画書を見たおかげで この広い都でも絞り込むことができた
01:12:42あとは先生の行動範囲から その条件に合う場所を探し出せばいいだけ
01:12:49そして この件に関わった全ての方々が 完璧に仕事をしてくれたおかげね
01:12:57殿下の進化の方々は 本当に優秀ですね
01:13:03ローヴァイン閣下!
01:13:07ご命令の通りに
01:13:09ご苦労 ミシェル・エヴァン こたびの件 説明してもらおう
01:13:15待ちなよ ローヴァイン そいつの身柄は僕が預かる
01:13:19お受けできません
01:13:21このものは皇帝陛下の治めるこの地で 事件を起こすと宣言したものです
01:13:26たとえテオドール殿下のご命令とはいえ お引き渡しするわけには参りません
01:13:40何の騒ぎだ ローヴァイン
01:13:44アルノルト殿下 不届きな発言をした者がいるとの報告が
01:13:50先ほど空に上がった巨大な炎と関係があると考え
01:13:54捉えて尋問しようとしていた次第です
01:13:58なるほどな
01:14:00アルノルト殿下 先ほどの
01:14:02リーシェ 必要ない
01:14:07さっきの事象はその学者が コヨルの神技術を披露しただけにすぎない
01:14:16コヨルの学者殿が何故我が国で神技術の披露
01:14:25我が国は今後 コヨルと技術提携を始める
01:14:46コヨルに軍事指南をする代わりに
01:14:49こちらは精密加工の技術と 学術の知識を借りる
01:14:52先ほど上がった火の花は
01:14:55コヨルが我が国に 未知の技術をもたらすことの証明となる
01:15:00理解したか
01:15:05下がる
01:15:08ローヴァイン閣下
01:15:10これまで身分を偽っていたことを お詫び申し上げます
01:15:15ミシェル 名役の手助けをしてくれたのは嬉しいが とても驚いた
01:15:20カイル
01:15:22研究の成果を披露するにしても
01:15:25もう少し ご迷惑をおかけしない方法があったろう
01:15:29違うよ 私は本当なら 命を
01:15:33ミシェル先生 今はおとなしく 怒られていてください
01:15:37ごめんね カイル
01:15:39ごめんね リーシェ
01:15:41ミシェル
01:15:43もうしないよ
01:15:45私の説は大きな間違いだって
01:15:48ちゃんとわかったから
01:15:52二度としないって 約束する
01:15:57ミシェル
01:15:59あなたのことを 信じてくれた
01:16:02ミシェル
01:16:03二度としないって 約束する
01:16:08では そのように手配いたします
01:16:17言っておくが 恩情をかけたわけではないぞ
01:16:21奴がろくでもないことを 企んでいたのは明白だ
01:16:25だが 公に罪人扱いをすれば 父帝の耳に入る
01:16:30だからお前の策を利用した
01:16:33ありがとうございます
01:16:35先生については 詳細をお話させていただいた上で
01:16:39ご判断いただければと
01:16:41首相だな
01:16:43秘密裏に殺して捨てたところで
01:16:46お前に文句を言わせる気はないが
01:16:53アルノルト殿下
01:16:56なんだ
01:16:58実はですね
01:17:00懐中時計を発明したのも ミシェル先生なのです
01:17:07コヨルトの合同研究にあたって
01:17:10ミシェル先生の知識は 必須ではないでしょうか
01:17:15いかがします?
01:17:17お前
01:17:21どう考えても最初から 俺をくどき落とす自信があっただろう
01:17:25まさか
01:17:27自信があったのは
01:17:29殿下であれば先生に 興味を持ってくださるはず
01:17:32というところまでですよ
01:17:35城下の人々も あの花火を見たはずです
01:17:39あれがコヨルのものだと知れば
01:17:42世論も明約を後押しするかと
01:17:45そうだろうな
01:17:47はい
01:17:49あれは花火というのか
01:17:52ええ そう名前をつけました
01:17:56私はあの花火を 殿下に見ていただきたかったのです
01:18:03花火に使われている火薬は 危険な性質を帯びたものです
01:18:08ですが 使い方によっては
01:18:11誰も見たことがない 美しい景色をも生み出せます
01:18:15あなたがそのことを知れば
01:18:18きっとたくさんの可能性を 切り開いてくださる
01:18:21そんなふうに思ったのです
01:18:26今はまだ 自分の力のすべてが
01:18:30戦争のためのものだと お考えかもしれないけれど
01:18:34いつか きっと
01:18:42こちらは 帰りの船旅を 快適に過ごしていただくためのお薬です
01:18:47お味は相変わらずまずいのですが
01:18:50船酔いの辛さに比べれば 大したものではありません
01:18:54リーシュ殿
01:18:56本当にありがとうございました
01:18:59あなたのお力添えがあったからこそ
01:19:02アルノルド殿は 我が国と命約を結んでくださった
01:19:05いいえ 今宵の確かな技術力と 学術への研究支援
01:19:10すべてはカイル王子が 力を尽くしてこられた結果です
01:19:19君の旦那様は 寛容すぎると思うんだ
01:19:23いいえ 先生
01:19:25王族同士が関わる事業で
01:19:28常に最善の結果を 出し続けるというのですよ
01:19:31常人には背負い切れない 相当な罰だと思います
01:19:35うーん そうだね
01:19:39世界にとって素晴らしいものを生み出す
01:19:43なんて そんな研究をしたことは なかったけど
01:19:48頑張るよ
01:19:54君に謝っておきたくて
01:19:57お妃様なんて向いてないって 間違ったことを言ってしまったね
01:20:02君は十分向いている
01:20:06でも 惜しいなと思うのも本当
01:20:11後悔はしない?
01:20:13アルノルドハインの 花嫁になる人生を
01:20:16今の私が知りたいのは
01:20:19私の旦那様になる お方のことなのです
01:20:21どんな研究結果や どんな原理よりも
01:20:26君とはしばしのお別れだ
01:20:30またね 私の教え子
01:20:36はい!
01:20:43ミシェル先生が戸惑っていらっしゃいましたよ
01:20:46アルノルド殿下が寛容だと
01:20:52未遂に終わったことを騒ぎ立てるよりも
01:20:55有用に利用した方がましい というだけだ
01:20:59ありがとうございます
01:21:09それと もう一つご報告が
01:21:17できたのか
01:21:18はい
01:21:20完成品は殿下と一緒に見たくて
01:21:23まだ開けていないのです
01:21:25きっと素敵な
01:21:26リューシュ
01:21:28その指輪をつけてみせる必要はない
01:21:36必要がないとは
01:21:39言ったはずだ
01:21:41俺がお前に要求するのは
01:21:43指輪を送らせろという一点のみだと
01:21:49俺に
01:21:51そこまでのことを望む権利はない
01:21:56俺に贈られたからといって
01:21:58意に沿わないものを身につけなくても構わない
01:22:01お前はお前自身が気に入ったものだけを
01:22:05誰の目も気にすることなく
01:22:07自由に選べ
01:22:14やです
01:22:15何?
01:22:17サイズを測るとき
01:22:19私は左手の薬指を選びましたよね
01:22:22ああ
01:22:24私の国では結婚の際
01:22:26夫から妻の薬指に指輪が贈られるのです
01:22:32私にだって
01:22:34そういう儀式への憧れはあります
01:22:40婚姻の儀でこの指輪をつけたいですし
01:22:43ドレスも指輪に合わせて選びます
01:22:44必要ないとおっしゃいましたが
01:22:46今後もあらゆる場面で使わせていただきますので
01:22:49リーシャ
01:22:50むしろすぐにでも指にはめたいのを我慢してたんですから
01:22:55だからアルノルト殿下が私の指にはめてください
01:22:59今は手袋をつけていない
01:23:05なくても大丈夫です
01:23:07どうしても今すぐがいいんです
01:23:10だから
01:23:13お願い 殿下
01:23:38リーシャ
01:23:45くれてもいいか
01:23:48リーシャ
01:23:56リーシャ
01:23:58リーシャ
01:24:02リーシャ
01:24:04リーシャ
01:24:05くれてもいいか
01:24:12はい
01:24:20コーラ 息を止めるな
01:24:22止めてないです
01:24:24呼吸の仕方を忘れているだけで
01:24:29笑った
01:24:35リーシャ
01:24:51呼吸の仕方を思い出せたか
01:24:53と とにか
01:24:54リーシャ
01:25:04リーシャ
01:25:09できたぞ
01:25:10リーシャ
01:25:22殿下の瞳と本当に同じ色
01:25:27この指輪をつけているだけで何でもできそう
01:25:35どうですか
01:25:37ああ
01:25:40想像以上に気分がいいな
01:25:50殿下
01:25:51何だ
01:25:53おねだりしたいことが増えました
01:25:57言ってみろ 今なら何でも聞いてやる
01:26:03殿下と一緒に旅がしたいです
01:26:06
01:26:07ええ
01:26:08この世界にある様々な美しいものを見る旅を
01:26:12火垂るや花火だけじゃなく
01:26:14あなたにとって
01:26:16綺麗で美しいと思えるようなものを
01:26:19もっとたくさん一緒に探しに行きたい
01:26:22お前のおかげで一つは増えたぞ
01:26:26それは一体
01:26:29さあな
01:26:31お前が分からないうちは教えないでおくとしよう
01:26:35ずるいよ
01:26:36常人があなたの謎かけに勝てると思いですか
01:26:39常人は得体の知れない薬品を
01:26:42突擬石の空で爆発させたりはしない
01:26:52別に
01:26:54それほど難しい謎かけではないと思うの
01:27:06今はほんの些細な変化でも
01:27:10積み重ねることで少しずつ
01:27:13未来を変えていけるはず
01:27:16アルノルド殿下と一緒に
01:27:19美しい世界を見られるように
01:27:23それがこの人生でできた
01:27:26私の大きな目標
01:27:36彼らは
01:27:38彼らは
01:27:40彼らは
01:27:42彼らは
01:27:44彼らは
01:27:46彼らは
01:27:48彼らは
01:27:50彼らは
01:27:52彼らは
01:27:54彼らは
01:27:56彼ら
01:27:58彼ら
01:28:00彼ら
01:28:02彼ら
01:28:04彼ら
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01:28:34作詞・作曲・編曲 初音ミク

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