仙北市の「上桧木内の紙風船上げ」_観光客を入れずに実施|NHK_秋田県のニュース

  • 2 年前
新型コロナウイルスの影響で2年連続中止となった秋田県仙北市の伝統行事「上桧木内(かみひのきない)の紙風船上げ」が10日夜、観光客を入れずに地元の人たちだけで行われ、明かりをともした風船が冬の夜空を照らしました。

「紙風船上げ」は、仙北市の上桧木内地区に江戸時代から伝わる小正月の伝統行事です。

新型コロナの影響で2年連続中止となりましたが、伝統を守っていこうと10日夜、観光客を入れずに地元の人たちだけで規模を縮小して行われました。

10日夜は7つの集落の人たちが作った12個の紙風船が用意されました。

大きいもので高さ6メートルもあり、地元の人たちは紙風船の中の空気をガスバーナーで暖めて膨らませていきます。

そしてかけ声を合図に一斉に紙風船から手を離すと、空に舞い上がりました。

紙風船には「家内安全」や「無病息災」「コロナに負けるな」などと書かれていて、明かりをともした風船が冬の夜空を照らしていました。

上桧木内紙風船上げ保存委員会代表の阿部明雄さんは「紙風船が天高く上がっている姿に感激しました。

伝統を守り受け継いでいくため、紙風船を上げることができてうれしく思います」と話していました。

お勧め