100分de名著 オルテガ“大衆の反逆” 第4回「“保守”とは何か」(最終回)

  • 5 年前
オルテガは現代人が人間の理性を過信しすぎているという。しかし、どんなに優れた人でもエゴイズムや嫉妬から自由になることはできない。人間は知的にも倫理的にも不完全で過ちや誤びゅうを免れることはできないのだ。こうした人間の不完全性を強調し個人の理性を超えた伝統や良識の中に座標軸を求めるのが「保守思想」だがオルテガはその源流につながる。長い時間をかけて培われてきた経験知に学ぶ保守思想の本質を明らかにする。