宇宙の謎解明へビッグバンを人工的に再現。

  • 16 年前
宇宙の始まりである「ビッグバン」を人工的に再現して、その謎に迫ろうという実験が10日、 スイスで始まった。

欧州合同原子核研究所(=CERN)は、14年の歳月と5000億円を投じて素粒子実験装置「大型ハドロン衝突型加速器(LCH)」を完成させた。装置は、スイス・ジュネーブ郊外の地下100メートルに、約27キロの大きな環状トンネルを掘って真空パイプを設置。パイプ内で陽子を走らせて正面衝突させることで、ビッグバン直後の状態を再現する。衝突で飛び散った粒子の観測を行い、宇宙の誕生直後にできた未知の素粒子の発見を目指している。

世界中から研究者が集まるなか、順調に運転が開始された。日本からも東京大学などの研究チームが参加していて、今後、2年かけて集めるデータの分析により、宇宙の謎を解明する発見があるのか、期待が寄せられている。

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