ハートネットTV 東日本大震災から7年「母親たちの原発事故」-消えない不安の日々-20180307

  • 6 年前
東日本大震災からまもなく7年。1万8千人超の犠牲者が出た未曾有の大災害で、とりわけ深刻な被害を受けた人たちがいます。高齢者や障害者、幼い子どもや女性など、いわゆる”災害弱者”と呼ばれる人たちです。そこで、3月は改めて“災害弱者”となりやすい人たちの視点から、防災や被災地の今をみつめるシリーズをお伝えします。

第3回は、福島第一原発の事故が起きたとき、放射能の影響を受けやすい“子ども”を抱えることから、厳しい立場に立たされた「母親たち」の7年を丹念にふりかえる証言ドキュメント。中でも国が避難指示を出さなかった、年間被曝量が20ミリシーベルト以下の場所で暮らしていた母親たちは、「避難するか、しないか」を自ら決断した上で、自主的に避難することを余儀なくされました。この「放射線の影響からわが子を守りたい」という思いから、福島県を離れた“自主避難ママ”たち。その多くが「心配しすぎだ」と主張する夫や家族との深刻な対立を経験し、母子だけで避難。国が避難指示を出した地域の住民と違い、政府や東電による賠償や支援が限られていたことから、二重生活の資金は尽きて困窮。避難先では相談相手もなく孤立するという厳しい状況に追い込まれ、その苦難は避難を終え帰郷した後も続きました。番組では、その知られざる実態を3人の母親たちの証言を軸に描きます。