Planet Blue kaleidoscope

  • 7 年前
地域紛争や天変地異が頻発する現代を舞台に、都下のクレーターを訪れる人々が紡ぐ物語。今をただ楽しむ軍閥少女、天下の行く末を憂う愛国学生、それら全てを静かに見つめる冷血教師。彼女らと歩んだその先に、どんな世界が映るのか?

 数百万人の犠牲者を出した悪夢の独裁国家、日本人民共和国の崩壊から20年。核戦争の危機は去り、太平洋における冷戦の象徴だった決戦兵器「イザナミ」も、前世紀の遺物として人々の記憶から消えつつあった。しかし、降り注ぐ小惑星の破片によって荒廃した日本列島では、米中露など各国の支援を受けた諸軍閥が、戦国時代さながらの内戦に明け暮れていた。関東平野では、全国統一を目指す日本帝国東京政府と、人民共和国の農政官僚だった星川軍閥が、抗争と和睦を繰り返していた。

 星川家の長女である星川結(ゆい)は、人の命が駒の如く扱われる世界に耐えられず、軍閥の後継ぎを拒否して教会の養子となっていた。彼女の新たな学校は、20年前に隕石が落ちた禍津日原(まがつひはら)というクレーターにあり、そこで大牧実葉(みのは)というミステリアスな教員に出会う。授業でレポート提出を課された結は、大牧の提案に従い、先輩の泰邦清子(きよこ)らと共に禍津日原の地域研究を行う。そこで明らかになるのは…。

【スライダーの会】
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