20140407都路地区 元の校舎へ 福島

  • 10 年前
都路地区 元の校舎へ 福島
県内の公立の小学校468校、中学校228校で、7日、一斉に、入学式と始業式が行われました。
このうち原発事故の影響で、避難先の仮校舎で授業を行ってきた、田村市都路地区の小中学校は、3年ぶりに元の校舎に戻り、入学式と始業式が行われました。
元の校舎で授業を再開したのは、田村市都路地区の小学校2校と中学校1校です。
このうち、今月1日に避難区域が解除された地区が学区内に含まれる古道小学校では、7日朝は児童が、徒歩や、避難先の仮設住宅を回るスクールバスで登校しました。
校門の近くでは、地元の人たちが『おかりなさい都路へ』と書かれた横断幕を手に、出迎えました。
午前中、始業式と入学式が体育館で行われ、入学式では、4人の新1年生が笑顔で入場すると、62人の在校生や保護者、地域の人たちが拍手で出迎えました。
そして根内喜代重校長が「新入生のみなさんは、元気で楽しい学校生活にしてください。保護者のみなさんは、子どもたちがこの地域で成長をする上で、課題や悩みを持つこともあると思いますが、何でも学校に相談してください」と挨拶し、新入生に教科書を手渡しました。
学校はこれまでおよそ20キロ離れた、住民の避難先の仮校舎で授業を行っていました。
学校や市では、敷地内や通学路の除染を行うなどした結果、児童が安全に学べる環境は整ったとしています。
ただ、避難先に近い別の小学校に転校する子どももいて、児童の数は、原発事故の前の3分の2に減っているということです。
また、地区の外の仮設住宅に避難したままの住民も多く、6割の児童は、避難先からおよそ1時間かけて、スクールバスで通学します。
04月07日 12時52分