20131204農業被害のイノシシを食用に(千葉)

  • 11 年前
農業被害のイノシシを食用に(千葉)

農作物を荒らすため捕獲されたイノシシの肉を食用としてブランド化しようと、千葉県市原市と大多喜町が協定を結び、フランクフルトなどのメニューの開発や販売を進めることになりました。
農業が盛んな市原市では、ここ数年、イノシシがサツマイモやトウモロコシなどの農作物を荒らす被害が増えていて、昨年度の被害額は2500万円に上っています。市の委託を受けて地元の猟友会が昨年度捕獲したイノシシの数は188頭と、4年前に比べおよそ1.5倍に増え、生息する範囲も広がっています。
こうしたなか、捕獲されたイノシシの肉をブランド化して売り出そうと、市原市は隣の大多喜町と協定を結んでメニューの開発や販売を共同で進めることになり、3日試食会が行われました。
イノシシの肉は、粗びきにして歯ごたえを出したり、肉を熟成させてみそを練り込むなど、独特の臭みをとる工夫が施されています。また、イノシシはワナで捕獲されたものに限られるなど、細かく基準が決められていて、大多喜町にある施設で処理されます。
試食した人は「かみ応えがあります」とか「臭みはなくてイノシシと言われなければわからない」などと話していました。
市原市農林業振興課の木藤啓課長は「イノシシの肉は、臭みがあるというイメージがあってなじみがないかもしれませんが、おいしく加工するのでぜひ多くの人に食べていただきたい」と話していました。
イノシシの肉を使った商品は、館山自動車道上り線の市原サービスエリアや大多喜町の道の駅などで、1月中旬から販売される予定です。
12月04日 14時56分

お勧め