20131018 門司港ホテル 3セク直営へ(北九州市)

  • 11 年前
売却に向けた交渉が難航している北九州市の門司港ホテルについて、所有する市の第3セクターは、運営の委託先との契約が切れる来年1月以降、直営で、営業を続けることを決めました。
北九州市の観光名所、門司港レトロ地区のシンボルの1つにもなっている門司港ホテルは、市がおよそ25%を出資する第3セクター「門司港開発」の所有で、運営は福岡市の会社に委託されています。門司港開発は「将来、多額の改修費用が予想される」などとして、ことし3月からホテルの売却交渉を進めていましたが、相手先の大阪市の投資会社が、一時、債務超過に陥ったことから交渉は中断したままです。
一方で、運営会社との委託契約は来年の1月4日に切れることから、年明け以降のホテル運営の見通しがたたず、予約も受け付けられない状況になっていました。
このため、関係者が対応を協議した結果、門司港開発が、運営会社が雇用しているおよそ60人の従業員を引き継いだうえ、当面は、直営でホテルの営業を続けることが決まったということです。
平成10年に開業した門司港ホテルは、洗練されたデザインと関門海峡を一望できる眺望で人気を集めていますが、売り上げはピーク時の8割程度に落ち込んでいるということで、門司港開発は引き続き売却に向けた検討を進めることにしています。