20130824 福島 沿岸漁業の現状学ぶツアー

  • 11 年前
福島県いわき市で、首都圏などの社会人や大学生が、東京電力福島第一原発の事故の影響で今も再開されていない沿岸漁業の現状を学ぶツアーが行われました。

このツアーは、原発事故からの復興を目指す福島県の漁業について知ってもらおうと、福島大学の学生グループが2日間の日程で企画し、首都圏などから社会人や大学生およそ40人が参加しました。
初日の24日は、参加者が漁船に乗り込んでいわき市の沖合に向かい、魚介類の放射性物質を調べるためシラスを取る様子を見学しました。
また、船の上で漁業者から福島第一原発から海に汚染水が流出していることが明らかになり、来月からいわき市の沖で行う予定だった試験的な漁が延期されたことや、シラスの検査ではおととしの夏以降、2年以上、放射性物質の値が国の基準を下回っていることについて説明を受けました。
参加した東京の学生は「漁業者の『漁をしたい』という気持ちが分かり、参加してよかった」と話していました。
また、宮城県の会社員の男性は「生き生きと検査のためにシラスを取る姿を見て、市場に出せない残念さが分かった。体験したことを周囲の人に伝えていきたい」と話していました。

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