20130730 JR常磐線3月再開目指す

  • 11 年前
東京電力福島第一原発の事故で、避難区域に指定され不通となっているJR常磐線の区間のうち、広野町から楢葉町までの区間について、JR東日本が線路の除染などを進め、来年3月の運転再開を目指すと地元側に伝えたことがわかりました。

原発事故の避難区域で鉄道の復旧の見通しが示されるのは初めてです。

福島第一原発周辺を走るJR常磐線は、おととしの原発事故の後、警戒区域に指定されたことなどから広野町の広野駅から南相馬市の原ノ町駅までのおよそ55キロで不通となっています。

沿線の自治体のうち、楢葉町は避難区域のなかでも住民の早期の帰還を目指す「避難指示解除準備区域」となり、昼間は立ち入ることができるようになっているため、復興に欠かせないとして常磐線の早期復旧をJR東日本に要望していました。
これに対し、JR東日本が広野駅から、楢葉町の竜田駅までのおよそ8点5キロの区間について、今後、線路の除染や復旧作業を進めて来年3月のダイヤ改正にあわせて運転再開を目指すと地元側に伝えたということです。
原発事故の後、避難区域で鉄道の復旧の見通しが示されるのは初めてです。
これについてJR東日本は、「地元の要望を受けて早期再開を検討していて、近く方針を明らかにする」と話しています。